もうすぐ成人式の時期かー。
成人してそれなりの年数を経て、改めて思うこと。それは、
「大人になって良かった!!」
ということ。
いや、本当に。
大人、超楽しい。自立、最高。
子ども頃は、他人の顔色を伺って自分の感情を殺す日々だった。
4桁を超える借金を抱えた貧乏な家。
信じていた親友に逃げられて連帯保証責任を背負わされ、やさぐれた父親。
姑にいびられ、夫はやさぐれ、子ども(兄)は非行に走り、日々ストレスを溜めて子どもを殴る母親。
毎日愚痴と文句と嫁姑バトルと「死にたい」を繰り返し、早くあの世から迎えが来て欲しいと念仏を唱え、最終的に心が壊れた祖母。
会う度に私を「ブサイク」その他暴言で貶める親戚。
非行に走った兄。
そして、学校でいじめられる私。
いやー、酷い環境だったなぁ。
でも、どこにも行けなかった。
幼かったから。
補助輪付き自転車で行ける狭い範囲と学校と家だけが、私の『世界』だった。
それしか『世界』を知らなかった。
中学校にあがっても、同じ。
『世界』は思ったより広いらしいと分かっても、遠くへは行けなかった。
お金が無かったから。
補助輪が取れた分、行ける範囲が少し広くなっただけ。
高校に進学して、
『世界』は劇的に拡がった。
自分でお金を稼げるようになったから。
ネットの存在も大きい。
それでもまだ、家からは出られなかった。
一人暮らしできるだけの額を稼げなかったから。
我が家の子育ては、基本的に義務教育で終わり。
自分で高校に行くと決めたからには、学費も交通費も車の免許取得費用も全て自力で稼がなければならなかった。
家にお金を入れる必要もあった。
お金が足りなかった。
大学は、東京にある第一志望の大学に合格した。
奨学金も無利子で借りられた。
いよいよこれまでの狭い『世界』から出られるはずだった。
が、結局行けなかった。
家で、事件が起きた。
この時のことはあまり覚えていない。
「大学生になれなかった」という結果と、身体に一生消えない傷だけが残った。
その後、地元で就職して地道にお金を溜め、2年後に逃げ出すようにして上京した。
東京での仕事も住む家も決めていなかったけれど、運良くトントン拍子で決まっていった。
実家に仕送りもしていたし、
相変わらず貧乏だったけれど、
楽しかった。すごく楽しかった。
就職した会社がブラックで月200時間残業がザラにあり、76時間完徹して幻覚見たりしたけれど、それでも楽しかった。
自分でお金を稼ぎ、
自分で生活を立て、
好きなようにお金を使える生活。
食べるもの、買うもの、全て自由。
本だって、好きなだけ読める。
学びたいことも、存分に学べる。
時間を自由に使える。
バスで、電車で、飛行機で。
どこにでも行ける。
誰とでも会える。
海外にだって行ける。
私の狭かった『世界』が、
言葉通りの"世界"と同じになった。
それに気付いた時は、
本当に嬉しかったっけ。
大人になるのが嫌だったり、
働くのが嫌な学生さんも多いかもしれないけれど...
大人、それほど悪いものでもないですよ。
超楽しい。
自分で稼げる=
自由に使えるお金ができる=
好きな事ができる、ということだから。
お金があると、『世界』が広がる。
出来ることが増える。
人生の選択肢も増える。
「自分で選べる」「選択肢がある」というのは、本当に幸せなことです。
子どもの頃の私は選べなかったから。
あぁ、私も今の時代に
学生生活がしたかった。
未成年でも、稼ぐ手段が
ものすごくたくさんあるから。
ライター、ブログ、メルカリ、動画配信、ハンドメイド、写真販売、クラウドソーシング...
年齢を問わずに稼げる手段がゴロゴロしてる。本当に羨ましい!
もし何らかの事情があって家を出たいと悩んでいる学生さんがいたら、とりあえず
「自分に出来る事でお金を稼ぐんだ!」
と、伝えたい。
スキルと経験が無くても、発想と工夫でカバーです。
あ、でも手っ取り早く稼ごうとして、悪徳情報商材屋などに騙されないようにくれぐれも気をつけてください。
これだけは、本当に本当に気を付けてください。
成人した日のことを思い出していたら、つい長々と書いてしまったな。
大人は責任も(ついでに税金も)増えるし面倒な事が多いけれど、それを補って余りある自由があります。
大人、楽しいですよ!
成人した皆さん、おめでとうございました。
これから始まる大人としての人生が、
楽しいものでありますように。