ななしさん
立場によると思います。
例えば部活の先輩や会社の上司からしたら、真面目だろうが不真面目だろうが、出来ていない人には苛立つはず。
ただ、真面目なのに出来ない人って、不真面目でサボって出来ない人に比べて叱りにくいから、変にストレスが溜まることがあります。なまじ本人が真剣なのはわかるから、穏やかな言い方しか出来ない。その結果、いまいちビシバシと指導出来なずにフラストレーションが溜まっている上司や先輩っています。
あと要領いい人って、要領悪い人が何でトロくなるのか、どうして気が利かないのか、よくわかっていないんですよね。上に立つ人って要領いい人が多いから、余計に指導がしづらい。
そういう扱いにくさを「目障り」と思われる、ということはあるんじゃないかな。「あいつほんと使えなくてさあ…」なんて陰で愚痴られてるのは、大体が真面目な人です。
クラスメイトや部活の同級生の立場なら、安心とかいい気分になれることはあると思います。その人が出来ない分、自分がテストの順位が上になれたりレギュラーになれたり、頼ってもらえたり、いろいろなメリットがあるから、優越感を抱くこともあるでしょう。
仕事の同僚であるなら、いい気分はしないと思います。仕事はチームワークが基本で、誰かが遅れたり忘れたりしたら、他の人にも迷惑がかかるからです。だから優越感よりも苦々しく思っている人が多いのでは。
あともうひとつ。
要領のいい人は、悪い人のことを「努力家」とか「自分より頑張っている」とは感じていないと思います。
要領のいい人の多くは「何らかの結果を出す」=「頑張っている」ととらえていて、最速最短、最良の成果を出す為の方法を導き出すことこそが「努力」と考えています。
だから何の成果も上げていない人が、自分より遥かに多くの時間勉強をしていようが残業をしていようが、それを「あの人、自分よりも頑張っているな」とは感じないんじゃないかな。
むしろ「あの人は私より真面目に講義も聞いてノートを取っていて、私の何倍も長い時間課題に取り組んでいるのに、何で出来ないんだろう?」となっていることの方が多いと思います。
ただ、だからってあからさまに馬鹿にしてクスクス笑ったりするのは、もちろん良くないですよ。
「動きが悪い、要領が悪い」とか「もっと考えて行動しろ」とか、そういう苦言は、あくまで本人を一生懸命指導したり支えたりしている人だけが言っていいセリフだと私は思います。
何も教える気がなく、サポートもしていない人が、馬鹿にする為だけに使っていいものじゃないと思います。