こんにちは。初めまして。
この手紙を見てくれた方は、とても優しい方だと思っています。
私の下手な文章の愚痴で、読むのが大変だとは思いますが、誰かが読んでくれれば少しは気が晴れると思うので、こうして手紙を書いてみます。
私は今高校一年生で、市の中では上から数えて4、5番目の進学校(あくまで名ばかりですが)に通っています。
クラス内でのいじめもなく、私にも友達は何人かいます。
決して嫌な訳ではないのですが、その友達が話すことはアイドルについてだったり、誰かの悪口だったり。
私はアイドルにそこまで興味がある方ではありませんし、他人の悪口なんて言いたくもないし聞きたくもありません。
けれど、一番私のことを慕う友達は悪口ばかりだし、他の友達の話題にもついていけず、僅かに疎外感を感じています。
そしてそれ以上に、私は家が嫌いです。
特に母親が嫌いで、いつも彼女に反発してしまいます。
私の母親は、父親が寡黙なこともあってか、小言を常に言ってきます。
そのくせして自分には甘いところもあって、姉はそういった態度の母に呆れて家を出ていってしまいました。
けれど実際、彼女の言っていることはもっともなんです。
私には勉強のサボり癖があって、高校にもろくに勉強しないで入ってしまったため、今も勉強せず、成績は下がる一方です。
一応県内の国公立大学を志望しているのですが、今のままだと到底無理だと母に言われました。
それは自分でも重々承知していますが、やっぱり勉強する気は起きないのです。
やりたくないという気持ちが先に立ってしまって、今も本当はテスト勉強をしなければいけないのに、こんな風に何の役にも立たない手紙を書いてしまっています。
母は私の趣味ややりたいことをとにかく非難してくるので、私も自分の行いには価値がないものだと常々思うようになってしまいました。
「そんなマンガ読んで楽しい?」
「そんなゲームにお金遣わないで勉強しなさい」
「あんたの好きなものってどうせ変なのばっかりでしょ?」
どうして私の好きなものが、マンガが、ゲームが、批判されなければいけないのでしょうか。
私は母の好きなものを否定したことはないし、むしろ母が好きなものとは何ぞやと自分で調べて、母と話をしたりするのに、どうして彼女は何も知らないまま他人の好きなものに難癖をつけられるのでしょうか。
少し脱線してしまったので、話を元に戻しますと、私の母親は間違ってなどいないのです。
口喧嘩をしたときに、反論したいのに納得させられてしまうのです。
怒鳴るように言ってくるので、言い返す気も失せて、最近はずっと黙りっぱなしです。
でも彼女の言うことは何一つとして間違っていなくて、むしろ正しいことばかりです。
でも、私は他人に正しさを押し付けておきながら自分は正しくない母が嫌いです。
「決まっていない」と答えたら詰られた将来の夢も、ようやく決まりました。
面と向かって言えるような夢ではありませんが、ここでなら言える気がするので、書き記しておきます。
20歳になって、自殺することです。
母は全て正しくて、私は全て間違っている。
ならば、私は死んだ方がきっと世の中のためになります。
私が死んだら、きっと母も喜ぶはずです。
なぜ20歳なのかというと、私がとても好きな音楽クリエイターさんで数年前に他界されてしまった方が20歳だったのです。
彼は素晴らしい音楽をこの世に遺して旅立ちました。
一体死の瞬間に、彼は何を思ったのか。
私は、彼のようになりたい。
しかし、彼のようになるには何か偉大な功績がなければならない。
私は何もできない人間ですが、勉強だけは他より少しだけ秀でているので、なるべく優秀な大学に入ろうと決めました。
自殺なんて、臆病者の自分にできるかどうかわかりませんが、母に己の間違いを認めさせるにはこれしかないのだとも思っています。
あなたが子供を産んで、育てようと思ったこと自体が間違いだったんだ、と伝えたい。
あなたは正しくなんてない、と伝えたい。
でも、やっぱり間違っている私のことなんて、母はどうでもいいと思っているかもしれませんね。
私は母親が嫌いです。
でも、肉親に対してそんな風に言ってしまえる自分の方が、もっと嫌いです。
「あんたみたいな奴を見てると反吐が出る!」
「頭おかしいんじゃないの!?」
友達同士では悪ふざけで終わるくらいの言葉なのに、親に言われるとグサッとくるのはどうしてでしょうね。
その頭がおかしい子供を産んで育てたのはあなたなんだよ、と言っても、彼女はそんなの甘えだ、逃げだ、とますます怒り狂います。
勉強しないでこんなことをやってるのは逃げてるだけ。嫌なことから逃げるな。
本当にその通りです。たとえ誰かが逃げてもいいんだよ、と言っても、結局はそれも甘いだけ。
だって、母の言ってることが全て正しいんですから。
あんたは手先が不器用だから。
あんたは何もできないから。
そうやって言われ続けて、違うと思ってもやっぱりできない。
何もできない私が、生きてる意味なんてあるんでしょうか。
死にたくないけど、死にたい。今この場でひっそりと姿を消して、誰からも忘れ去られたい。
でも認めてほしくて、否定されてばかりで苦しいから、こうやって誰かに見てもらう方法を探して。
クズここに極まれりって感じです。
誰かに助けてほしい。
私なんかよりもっと辛い人がいるのに、この程度のことで助けを求めて、家でも学校でも息苦しくて、一人になっても何かに押し潰されそうで怖くて、涙が出て、生きていてごめんなさい、きっと死にますから許してください、と思ってしまう。
お前みたいな人間が許しを乞うな、と思ってしまいます。
私は、まともな人間になりたかった。
素晴らしい存在じゃなくていい、特別じゃなくていい、ただ親に肯定されればそれだけで良かった。
顔もひどく不細工で、下手の横好きでめちゃくちゃな小説を書いて、才能があるわけでもなくて、他人のことを斜に構えて見てるだけで。
こんな最低な人間でも、少しは愛されたかった。
もう生きていたくない。誰にも何も認められないのに、どうして生きているのか。
消えてしまいたい。
長い上にぐちゃぐちゃな文ですみませんでした。
ここまで読んでくれる方はいないと思いますが、もしいたら、あなたはとてもとても心優しい方です。
あなたのような方が愛される世界であることを、心から願っています。