根拠の無い自分への期待と、死へのくだらない恐怖を引きずって21歳になってしまった。
私が死んだらどれだけ母親を裏切り、傷付けることになるか。考えることからも逃げてしまう。
言い換えれば私が失うものなんてそれしかない。友達は居ない、話してくれた同級生にはとっくに愛想を尽かされ、自分を変えるために始めたバイトはブッチして逃げてしまった。研究室の関係もうまく行かず半年も学校に行っていない。
シングルマザーの母が老体に鞭打って文字通り必死に稼いだお金を、出荷もできない家畜として消費している。
生きる価値なんていうのはくだらない言葉だが、人に迷惑しか掛けずなんのた役にも立たない家畜の存在が許されるなんてことは有り得ない。
私は加害者だ。
無神経で、人の気持ちが分からず、自分のことしか考えられず、人生に対する積極性など欠片も持ち合わせていない。毎日似たような風景と食事を消費して気付かぬまま1日を使い切っている。
どうして未だに死ねないのか。
死ぬのが怖いなどという言い訳、まだ自分はできるかもしれないなどという浅はかな期待。おまえはそう言って、まともに行動を続けられたことがないだろう。
変わる気すらない。どんな無能だって向上心すらあれば明日は輝く可能性がある。
そんな気持ちすら湧かないクズはやはり生きていても仕方ない。