色々な思いやとらわれを少しずつ手放して手放して、やっと楽になれたのに。
小さな失敗で自信喪失。
人は「それくらいで?」というけれど、私にとっては少しもそれくらいじゃない。
もう大丈夫と思っていた矢先の失敗に足元をすくわれた。
立ち直れる気がしない。
失敗した時、ずっと胸の中心から声が響いてきた。
「あんたは何にもできやしない」
「失敗してみっともない」
「情けない」
この声、数年前にやっとのことで手放して、おかげですごく楽になれたのに。
なんで今頃また戻ってきたんだろう。
この声にずっとずっと苦しめられてきたというのに、
また同じような苦しみが始まるかと思うと、生きていることをやめたくなる。
自分自身からもう逃げたい。
人間としてこの世界にいたくない。
なんで私は私を責め続けてしまうんだろう。
なんで私は私をいじめ続けてしまうんだろう。
なんで私はいつも自分のことより人のことばかり優先してきたんだろう。
本当はもっとわがままになりたかったのに。
したいことをしたいといえばわがままと言われ、
何がしたいかわからなくて内気になれば「お前は何もできないくせに」と言われ、
反論すれば「口ばかり達者でひねくれている」と言われ、
陽気におしゃべりすれば「お前はしゃべりすぎだ」と叱られ、
いじけて物を言わなければ「普通の女の子はもっとおしゃまなのに、この子は・・・」と言われ、
じゃあ、私はどうすればよかったの? !
大人になっても、私は自分がどんな人間かわからない。
自分がしたいことがわからない。
どうやって生きていきたいのかがわからない。
これまでずっとずっと探し続けてきた。
見つけたかに見えても、何かが違う。
頑張って頑張って手に入れても、やっぱり何かが違う。
いつも「私は生きる価値がないのかもしれない」という思いに足を引っ張られる。
心の中に何を放り込んでみても満たされない。
まるでブラックホールみたいに飲み込まれてしまう。
鋭い光も機械的な音も、甲高い人の声も、他人の噂をする人々のコソコソした話し声も、
ふっと曇る人々の表情も、何もかもが私にとっては辛い刺激として刺さる。
いらない情報をいちいち拾ってしまう自分がいやだ。
もっと鈍感になりたい。何も感じなくなりたい。
人間が好きで人と交わるのが好きなはずなのに、人がいる場所だと力を全く出せなくなり、
萎縮してしまう。
友達はみんな大好き。でも、辛い。
最近、ストレスを感じるたびに心臓が痛むようになった。しつこい痛み。
なんでいつまでもこんな苦しさにとらわれていなければならないんだろう。
もう自分自身であることをやめたい。
名前のない小瓶
70540通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
お返事が届いています
名前のない小瓶
(小瓶主)
お返事をくださった方々、この気持ちを共有してくださってありがとうございます。
私もHSPです。そうであるとわかった時、自分の生きづらさの正体がわかって少しほっとしました。
自分のことを得体のしれない生き物のように幼い頃から感じていたので。
「分からなくて済んでいる人生を過ごしている人間には分からない」
本当にそう思います。
誰よりも身近な両親が、「複雑で扱いづらい子」「わけのわからない屁理屈ばかりこねる子」というレッテルを貼るだけで、理解する努力もせず、「わかってほしい」と訴えれば訴えるほど「何を屁理屈ばかりこねてるんだ」と怒り出し殴る、物を投げつけるという、まさに「わからないで済んでいる人は分からない」そのものです。
自分たちが「分からない」ことは全て、私が「ひねくれている」「悪い」ということにされてきました。うつ病になったことさえ「自分が悪いんでしょ!」と、病気のことを少しでも知ろうとすらしませんでした。
「分からない」人たちは、「分からない」と怒るか蔑むか奇異な目で見て無視するか、のどれかなのだと幼い頃に学びました。
だから人間が大好きなのに人間がこわいのです。
名前のない小瓶
僕には良く分かりますよ。
分からない人間には分からない。
辛いですよね、本当に辛いですよね。
本当に良く解るから言うんですけど、
決して軽い言葉で片付けるつもりはありませんが、一言で言えばもう運ですよね。
否定する視点を持った人間が自分の周囲の
多数だった、そして産まれた時代。
例えるならテストで75点とって、親も先生ももう少し頑張りましょうという視点。
友達はみんな80点以上取る環境。
同級生がたまたま皆80点以上取る人ばかりだった。
親や先生はたまたま75点で満足してくれる人ではなかった。
全て偶然であり、そして運命でもある。
深く深く考えていくと、たまたまではない、必然だと感じもします。
良く解るから言えます、運が悪かったと。
そしてその一言ではとても片付けられないという苦しみも。
なぜ犯罪や殺人が起こるのかという事も。
きっとあなたは理解し出すでしょう。
分からない人間には分からない。
分かろうともしないから分からない。
分からなくて済んでいる人生を過ごしている人間には分からない。
くすりやさん
あなたの小瓶、拾えて本当に良かった。
私がずっとずっと感じていたことが身近な言葉で表現されていたから。
どうしたら周りの人に迷惑かけないか?と気にして生きてきました、今もですが。
何をしても否定され、いったい自分は何がしたいのか?どう生きたいのか?さえわからないで、歳はどんどん重ねていくのに心だけ置いてきぼりな毎日。
自分をリセットできるなら巻き戻したい。でも出来ないジレンマ。
最近HSP=敏感すぎる性格、という言葉をしりました。
今は、私はこの分類の人間なんだ、って思うようにして生活しています。
今、自分は敏感すぎるから落ち込んでるんだ、とか、自分を守るバリアを強く張って人は人と境を厚くしよう、とか自分を守る方に意識を傾ける訓練をしています。
本当に鈍感な人が羨ましいです。
まっとうなお返事になっていませんが、あなたのお手紙にありがとうがとてもいいたくなったので!
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。