想像力の無い人に困っている話。『これを言ったら相手はどう思うか(どのように受けとるか)』ということを想像するのが苦手なタイプの人がいる

『これを言ったら、相手はどう思うか(どのように受けとるか)』ということを、想像するのが苦手なタイプの人がいる。

私の夫が、そのタイプだ。

だから時々、なんの悪気もなく
辛辣なことをサラリと口にする。

その度に、私は「その言い方は傷付くし悲しいからやめてほしい」と指摘するのだけど、夫から返ってくる言葉は、大体以下の3つのうちの、いずれか。

･なんでそんな悪い方向に受け取るの？
･そんなつもり(悪気)は無かった
･俺は同じことを言われても傷つかない

謝りもせずに上記のような事を言われたら、もう私もスイッチON。
「ちょっと話があるから、そこ座って」
もう何回、この不毛とも思える話し合いを繰り返してきたことか...。

でも、想像力が無い夫の
本当の恐ろしさはここから。
この無神経さで、
『私のことを第三者に話す時』が
1番恐ろしいのだ。

具体例をあげる。

夫の両親が〇日に我が家に来たいと夫経由で連絡があった時の話。
〇日は、夫が仕事で不在。その為、

『来て頂くなら、夫がいる時の方がいい。ご両親と私の3人だけで過ごすのは、どうしても気を遣ってしまうし、それにご両親も夫に会いたいだろうから。〇日ではなくて、夫がいる×日ではいかがかご都合をきいてもらえると嬉しい。』

という内容の話をして、『ご両親に×日ではどうか確認して欲しい』と夫に伝えた。

そして夫が両親に伝えた内容がこちら↓

「〇日は俺がいない。俺は別に俺が居なくても来てもらって構わないんだけど、妻(私の事)が気を遣うって言ってるから、俺がいる×日にしてくれない？」

夫ーーーーーーーーーーっ！！！！怒

もちろんこの後、義母から私に連絡があり、義父も巻き込んで色々と面倒な事態になった事は言うまでもない。

まぁ「気を遣われるのは不本意だし心外だ！家族だろう！」と怒るお義父さんお義母さんのお気持ちもわかりますがね、＂夫の両親＂という存在は息子のパートナーからしたら＂上司＂みたいなものなんスよ。

例え上司が良い人であっても、まったくの無礼講で一切の気を遣わずに長時間対応できる部下が、一体この世に何人いると？
そもそも長年暮らしてきた家族でもないのに、戸籍上血縁関係になったってだけなのに、｢家に嫁いできたんだから｣みたいな態度であれこれ言ってくるのも...ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ。

まぁこのあたりは別の話になるので割愛。

とにかく、想像力の無い夫は、何故事態が拗れたのか全く分かっていなかった。
それどころか、拗れた事態に「なんで両親は怒ってるんだ？！意味がわからん！」と憤ってすらいた。

いや、アンタ.........汗

その後、夫に何故こんな事態になったのか、どう言えば良かったのかなどを切々と説明したが、納得できていない様子。
長時間の話し合いの末、最終的に私が涙ながらに「お願いだから今後同じことは言わないでくれ」と懇願したので、ようやく『これは言ってはいけないことなんだな』という程度の認識は持った模様。

つ、疲れる...。

ある程度歳を重ねれば多くの人は身に付いているであろう、この手の想像力。
ナチュラルに持ち合わせていない大人がいるということを、失念していた(過去、同じタイプのオッサンに何人か遭遇したことがある)私も悪かった。
が、それにしたって！！

夫は、悪人ではない。
人の悪意に鈍感で、
言動に裏表がなく、
素直で正直な人だ。

つまり、私とは真逆の人間。
だからこそ、その明るさに惹かれたわけだけれども。

それらの美点は裏を返すと、
鈍感だから想像力が貧困で、
相手の気持ちに共感したり
寄り添う能力に欠けている。
裏表がないから悪気がなく、
故に残酷で無神経。
素直で正直だから、プライベートな事などの余計なこと、聞かれてもいない細かいところまで、相手が誰であっても馬鹿みたいになんでもかんでも話してしまう。
ということなのだなぁ...と。
※あくまで夫に限った話です。

余談だが、先日辞任した桜田元大臣も、
多分、夫と同じタイプな気がする。
言っていい事と悪い事の区別がつかない、相手に対する想像力が無いタイプの人。
掴む尻尾すら無い本当の悪人よりは可愛げがあってマシだとは思うけれど、でも大臣でアレはさすがに...汗


話が戻すが、夫は国語の成績が芳しくなかったらしい。

ですよねー。

文学作品でも読んで想像力を養って欲しいけれど、無理矢理読ませる訳にもいかない。
となると、やはり私の方で対策を練るしかない。

余所で言って欲しくない話は、逐一「これからする話は、ここだけの話にしてね」とでも前置きすればいいのか。

「プライベートな事を他人にベラベラと話されると困る」と言っても、どうも、そもそもその＂プライベートな事＂が何なのか、判断がつかないらしいから。

『余所で言ってはNG！リスト一覧表』でも作ってやろうか...このやろうめ...！


今、ヘレン・ケラーさんに＂水＂を教えたサリバン先生の偉大さを改めて感じている。