出来損ないで不必要な僕なんて死んじゃえばいいんだ。
僕が生きてても、誰も喜ばないのに。僕が生きてても皆の邪魔になるだけなのに。僕が生きてても目障りなだけなのに。僕が生きててもみんなに迷惑をかけるだけなのに。僕が生きててもいいことなんて何一つないのに。僕の命は、ただ邪魔なだけなのに。
僕が死んだら許してくれる?
僕が死んだら喜んでくれる?
僕が死んだら笑ってくれる?
僕が死んだら得してくれる?
僕が死んだら嬉しい?
僕が死んだら僕のことを忘れてくれる?
だとしたら嬉しいなぁ。
でも。誰の迷惑にもならないのなら、一つだけ我儘を言わせてほしい。僕が死んだら、少しでいいから悲しんでほしい。泣かなくていいから、目を伏せて欲しい。僕のことを、記憶の片隅に、「こんな無能で迷惑な人間がいたな」って覚えてて欲しい。
死ぬ勇気なんてない僕の、これがたった一つの遺言だ。泣き喚きながら笑っていたということを、死と隣り合わせの苦しみの中で学校に通い続けたということを、こんな僕でも努力していたということを、僕が必死で生きていたということを、認めてほしい。