好きだとか無責任に言えたらいいな。
いつもいつも叶わない恋をして、失恋もしないままに気持ちが消えるのをひたすら待つだけ。今回の恋は、勉強漬けの毎日を支えてくれるキラキラした淡い想いだったなあ。話しただけで、目が合うだけで嬉しいだなんて、子どもみたいな、素敵な恋をした夏だったなあ。あの先生とはもうきっと会えないだろうから、しばらくしたら忘れてしまって、また新しい恋をするのかな。寂しいな。
奥さんと子どもさんのお話をする幸せそうな顔が好きでした。その幸せを邪魔する気持ちなんて全くないから、あなたを素敵な人だって思っていたことを、私のひと夏の淡い恋心を、どうか許してください。幸せな毎日をありがとう。先生が私を見てくれたその一瞬が、私にとって大切な大切な思い出なのです。
本当は好きだって伝えられる関係で出会いたかったけれど。この夏のことなんて忘れてしまってもいいから、どうかどうかそのままで、素敵な人のままでいてください。