私は母が苦手だ。
母はよく人の悪口を言っていた。
そして、「自分は真面目で、世間は不真面目な人が多い」と怒っていた。
毎日、母は台所で一人、「畜生!」と叫んでいた。
眉間にはいつもシワが寄っていた。
そんな母のことが小さな頃は怖かった。
だから、就職を機に家を出て、それから疎遠になった。
現在、家を出てから10年以上経った。
私の中に、あの苦手な母がたくさんいることに気がついた。
仕事をしないのに要領のいい職場の人が許せない。
私はこんなに真面目に頑張っているのに!許せない!
私の悪口を言った人のことを毎日のように思い出し、憎悪を募らせる。絶対に許さない!
ふと、鏡を見ると、私の顔は歪んでいて般若のような顔に見えた。
記憶の中の母と同じ顔。
「真面目」って何だろう?
「真面目」っていいことなの?
人と「真面目さ」を比べることに何の意味があるんだろう?
人がどうやって生きようと何を言おうと私には大して関係ないのに、私は何をそんなに怒っているんだろう?
ななしさん
『真面目っていいことなの?』と自問出来るのはあなたがあなたらしく成長したからです。
きっとお母さんはこの境地には立てなかったでしょう。
人がどう生きようと何を言おうと私には大して関係ない…
その通りです。そのことに気づけているならあなたはもっと柔らかくなれます。
怒っているときは困っているときです。
そして自分の推測と現実にズレがあるときです。
仕事をしないのに評価されるべきでない。
悪口を言われて困っている。
こんなに真面目に働いている自分こそ評価されるべき。
・・・とか。
怒ってるなぁ・・・と、感じたら、何に対して『困っているのか』感じてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、要領のいい同僚の方も、真面目でコツコツタイプなあなたもどっちも素敵ですよ。