こんにちは、Aくん。
突然の手紙、驚いたかな?
実はAくんに言いたいことがあってこの手紙を書いたんだ。
僕はAくんのことが好きだ。
当然驚くよね。なんで××が俺を好きになるの?って。
理由はすごい単純でAくんが僕に優しくしてくれたから。
僕は昔から、自分のことが嫌いでなんなら今も嫌いだ。
そして運動オンチでなおかつ、人とうまく話せない。
そんな人を普通の人間だったら軽くあしらって気にもかけてくれない。
でも、そんな僕をAくんは優しくしてくれた。
僕に生きる気力を与えてくれた。
ほんとうに、ほんとうに嬉しかった。
Aくんがいなかったら僕は学校なんて行かなくなっていただろう。
Aくんと会いたいという気持ちが僕の身体を動かした。
本当に好きだ。
僕と付き合ってください。
これは、僕が高校生の時に書いた手紙。
結局あの人に届けられずにいた過去のもの。
でもまだ僕は勝手に想像してる。
卒業式の日に、この手紙を渡したらあの人はどんな反応をするのだろうか。
そして、手紙に対して、どんな気持ちを持ってくれるかを。