僕のお返事は、誰かの心の絆創膏になれているでしょうか?
突然ですが、自分で決めたXデーまで、あと少しになりました。
何度も何度も塗り替えてきたXデーも、今回が最後になるでしょう。
……恐怖の感情が、ないと言えば嘘になります。
だけど、僕の場合、「死にたい」や「生きたくない」という感情以上に、「これ以上生きていけない」という事実が立ちはだかっているからか、次第に諦めの感情に変化していっているようです。
お陰で、基本的には穏やかな感情でいられます。
さて、与太話は置いておいて、僕は、Xデーを迎えるまでに、幾つかのやりたい事を成そうと決意していました。
そのひとつが、『ここで、書けるだけのお返事を書き、そのお返事を誰かの心の絆創膏にする』ことでした。
僕自身、利用開始時からずっと、どうにもならない感情を小瓶にぶちまけて、本当に沢山の人にお返事を貰い、その言葉達に助けて頂きました。
だから今度は僕が、せめて死を選ぶまでの間だけでも、誰かの苦悩に寄り添いたかったのです。
かつての僕が貰った温かさを、そのお返事を送った小瓶の小瓶主さんや、その小瓶と似た悲しみを持って小瓶を見た人たちに、届けてあげたかったのです。
そのために、沢山の小瓶を見てきました。
僕の体験したことの無い世界を見ている小瓶。
赤裸々に自らの心の傷口を曝け出した小瓶。
客観的に自他を見つめ直した冷静な小瓶。
読むだけで心が痛むほど切羽詰まった小瓶。
他の人を元気づけようとしている優しい小瓶。
僕もその小瓶に出来る限りお返事を書きました。
時折、書きたいことが纏まらなくて、お返事を断念した小瓶もありました。
お返事に小っ恥ずかしい事を書いてしまい、ついついお返事を匿名にした小瓶もありました。
口下手で語彙力もない身ですが、それでも、お返事をよく書いている人、と名乗れるくらいには書いてきたんじゃないかと思います。
Xデーを迎える最期の日までは、まだまだ書き続ける所存です。
願わくば、僕が書いたお返事が、僕が生きている間も、消えた後も、この場所で、小瓶主さんだけでなく、その小瓶を見た人達の、心の絆創膏となるお返事となっていますように。
そんな願いを込めて、この小瓶を締めさせていただきます。
ここまでの長文を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。