昔から卑屈だったし、消極的だった。両親は良くしてくれたし、上の姉達も遊んでくれた。祖父母も末っ子だったこともあって一等甘やかされて育ったと思う。友達もいた。恵まれている方なのかもしれない。けれど、私には悩みを相談できる人は一人もいなかったし、頼れる人もいない。友達と言えるのかどうか自分で分からないから、本当は友達すらいなかったのかもしれない。
家も近くて学校も一緒のいとこと比較されてきた。小さい頃からいとこの方が人気があったし、可愛かった。小さい頃のそれは、余計に私を卑屈にさせたし、男の子に容姿でからかわれた経験は私を消極的にさせた。けれど、面倒臭い子と言われるのがいやで、笑ってごまかした。実際言った方は翌日、何事もなかったかのように話しかけてきた。けれど、私はその日、その嫌な気持ちを誰かに話すことも出来ず、心の奥でその言葉は、10年経っても消えずに呪いのように日に日に大きくなっていった。
大学生になって、一人暮らしを始めた。家で一人なのも寂しいけど、一人の方がずっと気楽だった。クラスメイトもいい子ばかりだ。けれど、辛くて仕方ない。消えてしまいたい。私は、人と接するのが怖くなっていたのだと思う。クラスメイトは私の劣等感を刺激するから。
可愛い子が羨ましい。可愛いのに優しい。よく言われてる。そりゃあそうだろう。人に容姿でからかわれた経験もなければ、拒絶されたことも少ないのだから。自分が拒否された経験が少ないから、その距離の近さが嫌いだった。けれど、嫌いと言っても私の嫉妬としか捉えられないだろう。
学校では仲良く喋るけど、学校が終わればクラスメイトとはLINEすらしたくなかった。めんどくさかった。結局、私は学校が終わればベッドから動けず、寝るだけの日々を死んだように過ごしてる。
誰でもいいから、私を受け入れてほしかった。弱い部分を静かに受け入れてくれる相手が欲しかった。けれど、私はその弱い部分を人に見せられないからきっとそんな人はこれからも出来ないだろう。なんのために生きているんだろう。誰からも必要とされていないし、いつだって積極的にいけない。死にたいのに両親に悪くて死ねない。けれど、私は早く消えてしまいたい。何もやる気が起きないし、希望も楽しいことも無い。恵まれているのに、それが当たり前かのように受け入れているクラスメイトが嫌いだ。
早く死にたい。