ずーっと過去に囚われてる
何度も何度も思い出す
あの時の知ってる人間が怖い
特にあの人にはずっと怯えてる
同じ年代・性別だったら、
みんなあの人に思えてくる。
いるはずがないのは分かってるのに、
今すれ違ったかもしれないと不安になる。
悪いことなんて何もしてないのに、
私は外で呑気に歩いてはいけないと感じる。
だから身を隠す。
目立たないように、
誰にも迷惑をかけないように、
やるべき最小限のことしかしないように。
あの人は酷かったのに、
今でも私の痛みを知らずに
前のように暮らしていると思うと、
静かな怒りがこみ上げる。
心のない、ゴミはゴミ、優秀は自分の評価へと
持っていくあの人は今でも前と同じように
暮らしているんだろうな。
あの人に出会わなければ私は
普通の道を歩めていたのかもしれないのになあ、
なんて考える。
脳内を占領される。
過去に全てを占領される。
私は犯罪者のように、
過去を償うように、
これからも生きていかなくちゃいけない、
少なくとも過去が蘇るうちは、
そう思いながら生きる。
せめて死ぬときは楽に死ねたらいいのに
と思う。