僕は今年で大学生になりました。
同性、男性の彼女がいます。
昔から、好きな異性のタイプの話題に悩み、本心を言えるならば、僕は好きな人が好きなんだ、と話してきました。
僕は今の彼女に行為を抱いているのかわかりません。
彼女は僕を盲目的に愛してくれています。
僕には好きな人がいます。
12歳上の女性です。
出会いは僕が中学生になったばかりの頃です。
3年間付き合った初めての彼女と、彼女の夢のために別れて立ち直りつつあった頃、ネットで生放送をして、ゲーム実況をするような盛り上がりがありました。
普段はゲームとツイッターしかインターネットは使っていませんでした。
ふと、生放送アプリを開いて、僕の好きなゲームの名前で検索しました。
人口も多いゲームで、普段からそのゲームの実況が盛んなこともゲーム内の会話で知っていました。
検索結果に出て来たのは、たった1人の配信者でした。
確か学校の創立記念日で一日休みだった日のお昼だったと思います。
その配信者は、パソコンの画面をスマホで直撮りして、マルチプレイが盛んな中ソロプレイをしていました。自分では集められないぐらいの視聴者数も居たと思います。
きっと僕の人生は、彼女の声を聞いたときから狂ったんだと思います。
その声はとても魅力的で、ある種の感動に近かったのだと思います。僕が彼女の放送に入り浸るのには十分な理由でした。
コメントも少なくは無い場所でしたが、なぜだか僕のコメントはよく彼女に拾われました。
友達のように会話をしていくうち、彼女の相談にも乗るようになっていました。
今使ってるノートパソコンがゲームに向いていないこと。ゲーム用のパソコンを買いたいが、値段に少し手が伸びないこと。
その頃には、彼女は僕の好意を知っていました。思い違いかもしれませんが、彼女もまた、僕に何かしらの興味を持っていたのだと思います。
彼女には彼氏がいました。
彼女の相談には、彼氏が自分と母の住む家に同居していること、彼氏が最近帰ってこないこと、友人から彼氏が元カノの家に入り浸っていること
そんな内容もありました。
傷心の彼女に、良くない提案を僕はしました。
彼氏が浮気してるなら、あなたも浮気してしまおう、と。
僕のエゴでした。好きな人に見てほしい、その一心で、その時に道を踏み外したんです。
その頃にはビデオ通話も普及していました。
住む場所が遠くても、それだけで十分、汚い恋心は、あるいはお互い成長していきました。
彼女のパソコンを、僕が組むことになりました。彼女は僕が機械に強いことを知っていました。
僕が買うものを決めて、彼女が購入し、彼女の家にパーツが揃いました。
それと同時に、彼女は当時の彼氏と縁を切っていました。
僕は、東京の端から端くらいの距離を電車に乗って、彼女の家に行きました。初めて対面し、お互い特に緊張もせず、僕はパソコンの組み立てに取り掛かりました。そこは彼女の部屋で、後ろにはベッドがあり、彼女は寝てしまいました。僕は何もできず、ただ作業をしていました。組み立てが終われば、僕はもうこの家に来ることは無いだろうと、もやもやした心を持ちながらも、彼女のために作業を続けました。
その次の週、パソコンに不具合が発生しました。僕には治す方法がわかっていて、彼女には直せないこともわかっていました。
僕はもう、つらい我慢の限界でした。
もう無いと思っていた二度目の訪問で、一線を超えました。
知識がない中でも、大人と子供で恋心をもてば、その先に行ってしまったら、それは悪いことなのだと、それはわかっていました。
けれど、僕は、僕が拒否できなかったせいで、彼女に罪を着せてしまいました。
僕が誰かにそれを言ってしまえば、彼女の日常は崩れてしまう状況で、僕を疑わない彼女の人間性に、僕はより惹かれていきました。
彼女には、男友達がいました。
僕も彼とは多少仲良くしていました。
僕は彼女のことが好きでした。
だから、気づかなくていいことに気づいてしまいました。
強く問い詰めるまでもなく、彼女は彼と最近会ったことを僕に話しました。
お互いがお互いの考えを理解するのに、それで十分でした。
僕は、僕と彼、どっちを選ぶの。みたいなことを言ったと思います。
僕は、人生で初めて、我慢しているのに涙が止まらない状況を経験しました。
僕が高校2年生あたりのことだと思います。
彼女から唐突に連絡が来ました。
人生相談に乗っている中、彼女が望まない仕事をしていること、生活が苦しいことなどを知りました。
怒りはありませんでした。
あるのは、ただ、恋心でした。
彼女との関係が絶たれてからの3年間、僕は恋人でない人と多く関係を持ちました。誰だったかも思い出せません。恋人もいました。何人かいた時期もあったかもしれません。
彼女の連絡の後、僕が他の女性と会うことは無くなっていました。
月に2万円も無いバイト代がありました。パソコンを組み立てたり修理するバイトです。
連絡後のバイト代は全額、彼女の口座に送りました。
大学生になった頃には、僕の心は限界を迎えていました。彼女には、結婚が前提の彼氏ができました。
彼女は、時々、彼に対する不満をこぼしました。きっと、10年もすれば離婚するだろうと常日頃言っていました。
10年後は、僕が30歳目前の時期です。
彼女は、僕の彼女になる条件を提示しました。
1千万貯金をすること。
僕は何も驚きませんでした。
それよりも、同時に聞いた、子供ができないから産婦人科に通っているという話のほうが、よっぽど。
ただただ、心が疲弊していくのを感じていました。
誰でもいいから全部話して、共有して、そうすれば楽になるだろうと考えました。
たまに相談していた男友達は、親身に話を聞いてくれました。
その中で、自分は同性が好きなこと、僕のことを前からよく思っていることなど、全く知らなかった話ばかり飛び出してきました。
僕はおかしかったんです。
彼に体だけの関係を持ちかけました。
彼女にその話をしたとき、笑いながらもどこか、同族を見るような目をしていたのを覚えています。
彼との時間の中で、彼から恋人でいたいと言われました。僕に断る権利もなく、それから今まで関係が続いています。
ここ最近、僕は何度か別れ話をしています。
彼は強く依存し、束縛し、その話をすると聞き流され、僕は彼を利用した手前強く言えず、今日も恋人の真似事をしています。
僕はクズです。どうしようもないクズです。
全て僕が悪いと思っています。
これを否定されたくないです。
そんなことないよ、とか、なんだよって思います。
死にたいです。
自分で蒔いた種が成長して蔓を生やし、それにがんじがらめになっています。
進むことも戻ることもできません。
僕にできるのは、逃げることだけです。
何度となく、死にたいと思いました。
僕はまだ生きています。
きっと今も生きていると思います。
後悔はいくらでもできます。
たくさん反省しました。
それでも赦されないことがあります。
あやまちは、些細なことから生まれます。
動けなくなってからでは、どうすることもできません。
種はいつでも手元にあります。
蒔くのは自由です。
でも、それはいずれあなたを縛り、だんだんとあなたを殺そうとします。
もし同じ悩みを抱えているなら、同じような人間は他にもいるのだと、少しの心の支えにしてください。
もし悩んでいないなら、悩みを生まないように、後悔しないよう生きてください。
よくわからなかったらそれでいいです。わからないほうがいいです。
世界にはたくさんの人がいます。同じ意見でも、同じ人間ではありません。
人間はだれしもが、一生孤独です。
同じ意見、同じ特徴で群れるなど、愚かなことです。
ただ、人間は相手を尊重することができます。
自分の役に立つからではない関係があります。
恋人もその一つでしょう。
後悔も自由です。後悔しないように、なんて言うべきではないかもしれません。
だから、僕はあなたのためではなく、僕のためにこの言葉を記します。
後悔しないよう、生きてください。