どうして。
どうして、どうして。
なんで私、こんなに自分のことしか考えられないんだろう。
嫌になった。なんで、どうして?
このサイトに出会っておよそ1年。
どうしてもつらいとき、誰にも言えないどろどろを吐き出すためにここに来る。
現実で私に接する人の誰にも、私の愚痴とか弱音とかくよくよしてることで不快になって欲しくないから、誰にも言えないから。
人の愚痴なんて聞いてても困るだけかもしれない。
誰かの悪口なんて居心地悪いに決まってる。
くよくよしてばっかじゃ嫌われちゃうかも。
弱音ばっか吐いてたら相手が疲れちゃう。
そう思うと、誰にも言えない。
どうでもいい上辺だけの関係ってどうしても苦手で、そんな人存在しないしそんな人いたとしても信用出来なくて怖くて言えない。
大好きな人なら大好きな人ほど一緒に過ごす時間を大切にしたくて、私の内に渦巻く穢いどろどろなんて吐いてる暇あったら一緒に笑っていたい。
それに、そんな穢い私見せちゃったら嫌われちゃいそうで怖くて、言えない。
だから、唯一私が甘えていつも包み隠しているどろどろをフォンダンショコラにフォークを入れた時みたいに溢れさせてしまっていいのが、このサイトで。
いつもずっと、弱音を吐いてはその度誰かが寄り添ってくれて。
救われた。
嬉しかった。
気持ちが少しだけ軽くなる。
無責任なことばかり言って突き放す人もいない。
優しい人ばかりで嬉しかった。
でも、私のひび割れた心を優しく温めて救ってくれた人の小瓶を見かけて。
その人は、私なんかよりもずっと辛く痛い思いをしていたと知った。
つまらないことでくよくよ悩んでいる私なんかよりも、ずっと。
ショックだった。
その人は、いつもそんなに傷を抱えて抱えて擦り傷だらけになりながらも耐えて耐えて生きてるのに、あまつさえ私にあんなにも……優しい言葉を掛けてくれた。
その人は言ってくれた。
「絶対に大丈夫」と。
「私はあなたの味方」だと。
その言葉に、どんなに救われたことか。
でもその言葉を、自分も傷を負って辛い思いをしながらなのに私なんかに掛けてくれたと気づいた時、私は自分が酷く嫌になった。
私はその人ほどどうしようもないことで傷ついているわけではない。
ごくつまらないことで勝手に過剰に血を流しているだけで。
明らかにあの人の方が辛いはずなのに。
どうしてそんなに優しくしてくれるんだろう。
私なんて救ったって、何も返してあげられやしないのに。
辛くて痛い心を抱えたままでもなお、私なんかに微笑んでくれて。
とんでもなく申し訳なくなった。
ごめんなさい。私が弱音なんか吐いたばっかりに。
つまらないことでくよくよしたばっかりに。
あなたは自分が傷ついていてもなお、人の心に寄り添って優しくできるとても素敵な人なのに。
いいの、いいんだよ、無理して笑わないで。
いいの、私なんて放っておいたって。
私、素敵なあなたに何もしてあげられないから。
ごめん、ごめんね、何も出来なくてごめんなさい。
自分のことしか見えてなくてごめんなさい。
ああ、お願い、どうか、優しいあの人が救われますように。
あんなにも頑張ってる素敵なあの人の頑張りが全部、報われますように。
どうかお願い、あの人を苛む不安が一日でも早く溶けてくれますように。
あの人が誰よりも、幸せになってくれますように。
ああ、優しいあなたに幸あれ。