甘いものが好きなおばあさんは、夜ご飯を殆ど食べないでお菓子を食べようとする。
母は
「あれだけしか食べてないなんて、栄養失調になってしまうんじゃないかしら」
と言っていた。
だから、長生きしてほしいのでわたしはおばあさんを止める。
おばあさんは、わたしに止められてお菓子を食べられなくなるのが嫌で反論する。
「どうしてあなたに言われなきゃならないの」
「私はご飯をキチンと食べたじゃない」
わたしはおばあさんがご飯を捨てたのを知っているので、それを咎める。と、喧嘩になる。
「明日からちゃんとご飯食べるから、お菓子返して」
3日前にも同じ事があったのを覚えていないようだった。
自分のやりたいことを止められるのがとても辛いことだって分かっているし、わたしも少し強引で頑固過ぎるところがあると思うけれど、それでもご飯を食べて欲しいので喧嘩をする。
肩を噛まれたり、鼻水を付けられたり、取っ組み合いになったりしながら必死にお菓子の元へ行かせないようにしていた。
昨日、ついに父に怒られてしまった。
「老い先短いんだから無理に止めてはいけない、それはお前のエゴだ」
「お前が見てない時間に盗み食いしてたらどうするんだ、お前がその覚悟ならずっと見張ってないと意味が無い」
納得できない!わたしだって、おばあさんがご飯をキチンと食べたあとだったらここまで言わない!
「わかった、食べ始めたと思ったら自室に戻っていいから」
それじゃ何も変わらないじゃない!!!
…とにかく、もう止めるのは辞めろと言われた。
昨日のことを思い出す度、涙が出る。今日おばあさんは外出しているので顔を合わせていないけれど、元々顔を合わせたらお菓子買ってきて、と言われるのを断り続けていて冷たい奴だと言われているので、今日も夜ご飯の時に嫌な顔をされるんだろうなあ。
止めるのを諦めろ、というのは何だか見殺しにしているようでとても嫌だ。今でも諦められる気がしない。
でも、ずっとお菓子を止め続けるのはおばあさんにとっても良くない、というのは分かっている。
お酒を飲んでるおじいさんだってそうだ。本当は飲まない方が良いとお医者さんに言われているのに、これが生き甲斐なんだと飲み続けている。
だからせめて、お酒を飲む日はお菓子を食べないようにしてもらっている。
でも、おばあさんはご飯を食べずにお菓子を食べようとするし、それどころかすぐに捨ててしまう。
一体どうすればいいんだろう。今年に入っておじいさんも、母も病気になってしまって、本当に厄年なんじゃないかと思う。前厄です。
気持ちを吐き出しただけだけど、何か感想いただけると嬉しいです。