急にいなくなった。
病気なんて知らなかった。
毎日お弁当をつくってくれて、あの日も用意してくれてた。
でも多分、キツイのに我慢してたんだと思う。
病院に運ばれて処置が終わってから病室に行くまでの数分、目が合ったのに何も言えなかった。
言葉が出なかった。
家族を代表して病状を聞いた。
心のどこかで覚悟はしてた。
でももう少し、時間があると思ってた。
「面会できるみたい」って最後にわたしを呼んだのは、ほんとうにお水がなかったから?
あと数時間しかないって気付いてたから?
もっと話せばよかった。
ありがとう、だいすき、はやく帰ってきてって目を見て伝えたかった。
数時間後に冷たくなるなんて思ってもなかったんだよ。
指先から、徐々に冷たくなっていくの。
体を洗ってもらって、メイクして、お気に入りの服に着替えて、棺桶に入って、
久しぶりに会えた大好きな孫たちの泣き声聞こえた?
顔を見ただけでもうばあばとお話できないって、5歳でもわかるんだね。
わたしはさいごに会えたから、お話出来たから、一緒に住んでたから、毎日母のごはんを食べながら愚痴を言い合って、お買い物に行って、たくさんの時間を過ごせたから。だから妹の前でさみしさとか後悔を口に出しちゃいけないんだと思ってる。
でももうおかしくなる。
会いたい。なんでいないの。
33年間甘えっぱなしだった。
ごはんつくってるよ、洗濯してるよ、掃除もするし、お弁当つくって仕事に行ってるよ、
なのに、母がいないんだよ。
母のごはんが食べたい。
孫たちの成長をそばで見てあげてよ。
母が最後に見た景色ってどんなの?
苦しくなかった?
迎えに来て欲しい。
誰にも言えない。
吐き出す場所を見つけた。ありがとう。
名前のない小瓶
136072通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
だいじょうぶ。きっと、今もそばで見ていてくれます。
ななしさん
亡くなった今も、愛や感謝の気持ちが溢れてくる、素敵なお母様だったんですね。
今は悲しさで胸がいっぱいだと思いますが、この先お母様の存在があなたの生きていく上での心の糧になってゆくと思います。
応援しています。
ななしさん
私も結婚して子供が産まれて数年で母を亡くしました。
一人っ子だったので、母の病気がわかった時私も死にたくなりました。母が亡くなった時、子供たちは、6歳と3歳。
もっと沢山話したかった。私と娘達と女子会しようねって話してたんだけど、叶わず。
どうしようもない時、母に会いたくてたまらなくなります。義母ではダメなんです。ありがたいけど。やっぱりお母さんに会いたい。10年経ってもやっぱり寂しいし会いたいです。
ななしさん
つらいですね
私はまだ母は死んではいませんがもし死んだ時後悔しないようにしたいです
ありがとうございます
ななしさん
素敵なお母さんですから、天国できっと幸せに暮らしていますよ。
貴方の事を見守りながら。
名前のない小瓶
辛かったですね。
でも娘にこんなに思ってもらえて幸せなお母さん。
そして素敵なお母さん。
天国であなたのこといつも見てますよ、いつまでも。
名前のない小瓶
とても愛のこもった小瓶をありがとうございます。
私も、5年前に母を亡くしました。距離にかかわらず
後悔はなくなりません。
でも、その後悔を思うだけで、故人のお母様は幸せなん
だと思います。その瞬間瞬間に、お母様を思い起こすわけ
ですから。
お母さまからいただいたその気持ちを、これからも
大切にしていきたいものです。
ななしさん
誰にでも死があり、死を経験し死を目の当たりにします。辛いのはとっても良くわかります。でも自分の幸せを考えてみてください。死を考えるより、自分が今目の前にある幸せの方が幸せじゃないでしょうか?お母様だって、あなたが苦しむのは望んでいなくて、次にお母様に会うのはあなたが寿命で亡くなった時に天国で会える時です。その日まで一生懸命生きて、お母様に人生頑張ったよって言って抱きしめてもらってください。お母様はずっとあなたのことが大好きですから。親はみんなそうです。
ななしさん
お母様のご冥福をお祈りいたします。
私事で恐縮ですが…。義母と第一子を同時期に亡くし、気が狂いそうで、私も死にたい、そっちに行かせてと本気で思っていました。不眠が続いた夜中、一度だけ義母の気配を強く感じたことがあります。その後、ある人に出会って少し救われたことがあります。きっと、義母が引き合わせてくれたのだと思います。
心の声を吐き出せるこの小瓶にたどり着いたのは、きっとあなた様の幸せを願うお母様の導きだと思います。必ず見守ってくれています。
小瓶の主様は、その人に色々な想いが込み上げてくる中、暗い感情に飲み込まれそうになりながらも、家事やお仕事、子育てを毎日頑張っていらっしゃるのだろうと思います。
どうか少しでも心が救われる日がきますように願っています。
ななしさん
お悔やみ申し上げます
ななしさん
お母さんを思う心の内を吐露する小瓶に返信するのは無粋かと思いましたが、お返事させてください。
私にも妹が居て、つい「妹よりは○○だったから」と我慢したり自制するシーンがありますが、お母さんを亡くされた娘としての気持ちを1番に共有できるのは妹さんでは無いでしょうか。お母さんを好きだった気持ちも恋しい気持ちもいつか一緒に話せると良いなと思いました。
一緒に暮らしていたからこそ、お母さんがいなくなった事をより強く実感させられる毎日に晒される貴女が心配です。
私も大切な人を亡くして気落ちしていた時に、人から「自分より先に亡くなる人は命をもって、皆んなにいつか必ずお別れが来る事を教えてくれてるんだよ。悲しい気持ちの分、今をありがたいと思い暮らすと良いよ」と言われ浮上していったことがあります。
きっとお子さんにも優しいおばあちゃんの何かが貴女を通して残り続けます。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。