僕は女として生まれた。
僕自身が男か女かなんてわからない。
けど一般的には同性愛者という
部類に入るらしい。
こんな僕に対してある人は
『愛してる』って言ってくれた。
愛してるから他の人と幸せになって
よくわからない。
どういう意味かなんて…。
『愛』ってなに?
そしてある人は
『普通じゃないよ』と言う。
やっぱ普通ではないらしい。
『同性を好きになったことがないからわからない』
それが彼女の答えらしい。
笑っちゃうよ。
僕にだってわからない。
好きかどうかなんてわからなくても
一緒にいたいと思っちゃいけないのかな。
彼女の
『普通じゃないよ』
この一言が僕の心をえぐった。
もう笑うことしかできないよ。
泣きたいけど泣けなくなった。
ななしさん
好きになることも、許されないの?
誰を好きになっても自由だよ。
私?俺?は、女性も男性も好きだよ。性別気にしないから。俺自体も、女らしいし?
なんなら、今恋してるから。女性に。まぁ、母親世代からはきっと嫌がられるけど
けど、難しいよね。今、理解者が増える中でもまだまだ偏見差別は無くならないから。
だから、傷ついても生きて。生きてれば良いことが少しでもあるはずなんだよ。価値を見出せる日が…、来るから。比喩だけど、私は眼が見えなかった。真っ暗で、ただ走って怖くて泣きながら止まりそうになった。それでも、歩き出して、また走った。いつの間にか、隣には友達が居た。少しずつ見えるようになって、光が眩しすぎて目を閉じたくなった。でも、閉じなかった。光を見失うのが怖いから。光を追うといつの間にか、生まれ変わってた。「今日が、俺のリスタート(生き返ったんだ)」