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就活が無理だった話。私の就活に対する考えの備忘録。

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現在の私は大卒のフリーター、就活用語で言う既卒。
在学時には就活をしなかった。漠然と怖くてずっと逃げていた。渋々学内の企業説明会やセミナーに参加したものの、何を聞いてもそんな風に上手く自分をアピール出来る気がしなかった。結局は一社もエントリーせずに卒業した。

卒業直前、大学の就職課に出向いた。就職課に行く前に、卒業間近にして初めてカウンセリングを利用した。私のような怠け者を助けてくれるお人好しなんてどこにもいないと思っていたけれど、カウンセラーさんも就職課の人も誰も私を責めなかった。求人票を見せてもらって、履歴書の添削をしてもらった。履歴書以外の書類も添削してもらった。そうして数回通ったものの、行くたびに担当の人が変わり、違うところを指摘され、何が正解かわからなくなった。そうこうしているうちに、コロナが流行り緊急事態宣言が出た。都合の言い訳を手に入れた私は大学の就職課に行かなくなった。

そこからは完全に引きこもった。実家暮らしでバイトもしていなかったから、親が仕事で家にいない昼間には家の電気を全部消して廊下でうずくまっていた。自分には光に当たる価値も無いと思った。そうやって自分で自分を責めることでしか自尊心を保てなかった。

緊急事態宣言が明けて、バイトを探し始めた。3、4社受けて、落ちて、バイトすら無理なんだと絶望した。
最終的には家から徒歩圏内の小売店に採用された。品出し担当で応募したけれど、接客担当が人手不足で出来るならそちらに出てほしいと言われ、二つ返事で了承した。もう落ちたくなかったから。

バイトをし始めたからと言って、就活をしなくてもよくなったわけじゃなかった。面接のとき、いちおう就活をしている体で話をしたから、私のシフトは週の半分ほど空いていた。その空いた時間で私は就活をしなければいけない立場だった。
けれど、半年くらい、私はただバイトだけをしていた。だってバイトすら1ヶ月以上決まらなかった私に何が出来るというのか。自信も勇気も持っていない私はただ日々をごまかして生きた。
このままではいけないことはわかっていた。けど動き出す力は湧いてこなかった。誰かに頼りたかったけれど、頼り方がわからなかった。いや、わからなかったのではなく、頼ることすら怠けた。私は徹底的に怠け者で臆病者なのだ。

ある日、父に叱られた。もう学生ではないのに、扶養内に収まる範囲でしか働かず、一向に就活する様子のない私を見かねた父は、怠け者の私をひたすら正論で責め立てた。私は何も言わなかった。反論しなかった。父の言うことは正しいとわかっていたし、そもそも私が就活をしなかった原点である「就活が怖い」だなんて話は、言ってもどうにもならないと思った。私の不安や孤独など、親には理解してもらえないと思った。

父に叱られたすぐ後、20代向けのハローワークに行った。
ハローワークの人は私を責めなかった。今まで一社にもエントリーしなかった臆病な私を励ましながら、ESの添削をしてくれた。大学卒業からほぼ一年経って、私は初めて正社員求人に応募した。
初めてのエントリー、結果は一次書類選考で落ちた。多分、私の書類はかすりもしなかった。読まれたかどうかすら怪しかった。もちろん一社目で決まるなんて思っていなかったけれど、「不採用」を叩きつけられるのはやっぱり辛かった。

その後、「既卒可」とされている求人を転職サイトなどで探してはハローワークの人と相談しながら応募した。(私がお世話になっているハローワークはハローワークの求人以外の相談でも乗ってくれる。)数社応募して、ほとんどが書類で落ちた。ハローワークの人は私を励ましてくれたが、一社落ちるたびに私はしっかり傷ついていた。
一社だけ、面接に進むことができた。初めての面接、もちろんハローワークの人に相談して対策をした。自分に出来る精一杯で、面接に挑んだ。
その面接で、言われた。「あなたはこの仕事は向いていないと思う」と。面接官はとても良い人だった。話しやすく、威圧的なことなどは一つも言われなかったし、その人の仕事に対する思いなど、ためになる話を聞かせてもらえた。けれども、その面接で私は落ちた。
私からしたら、やっと面接をしてもらえた唯一の会社だった。初めて書類が通った。なのに、「向いていない」と言われた。でも、面接の内容から考えれば自然なことだった。私の面接態度に落ち度があったわけではなく、私にはその仕事に対して「適性が無い」だけだった。それは私にも十分に納得できる判断だった。
その後、ハローワークの紹介で面接してもらえた会社でもまた「向いていない」と言われた。そこでは、仕事に対する適性よりも、その会社の環境が私には向かないというような意味でそう言われた。

私は就活の本当の怖さを思い知った。つまり、就活は運なのだ。どれだけ求人票を見たところで、実際にその会社が必要としていて採用したいと考えているのがどんな人間なのかはわからない。会社側も求職者側も、会ってみないとわからないことがあまりにも多い。それでも諦めず探し続ければ、私のような人間でも雇ってもらえるところが奇跡的にあるのかもしれない。だけど、それまでにこんな思いを何度も繰り返さなければならないのかと思うと、もう何もやる気が起きなかった。
きっとここで諦めない人が正社員になれる人なんだと思う。だから、就活を乗り越えた人は本当にすごい。尊敬する。そんなに頑張り続けられるのはもはや才能だと思う。

私には就活をやり遂げる才能が無かった。
いや、怠け者の私は「才能」なんて言葉で線を引くことで頑張ることから逃げているだけだ。私はどうしようもない人間だ。いっそ潔く死んでしまった方がいいんじゃないかと思うこともしばしば。
私が死なないのはどうやっても周りに迷惑がかかるから。それと、こんなでも一丁前に趣味があるから。(ちなみにその趣味は仕事になるようなものではこれっぽっちもない。)
そもそもそれが無かったら、引きこもり期に死んでいたと思う。

そんなこんなで、私は今でもバイトをしつつだらだらと生きている。今はもう、正社員求人に応募する気は全く無くなってしまった。私が今までに応募した数など、ほとんどの就活生と比べたらちっぽけなものだと思う。圧迫面接なんてこれっぽっちも受けていない。でも私はこの微かな経験ですら、心を傷つけられた。「気にすることじゃない」なんて思われるだろうが、気にしてしまうものはもうどうしようもないのだ。私は気にする人間なんだから。

そんな臆病で怠惰な人間に、「就活」というシステムは無理ゲーだった。私からしたら、何十社とエントリーして面接して落ちていても、めげずにきちんと内定を取るまで就活をやり遂げられる人のほうが異常だ。なんでそんなに頑張れるんですか?そんなに頑張れることを、まさか当たり前だと思ってはいませんか?それが当たり前だなんて世界、私にはハードルが高すぎて、とてもついていけない。

「頑張り続ける」ことは才能だし、運だ。頑張る中で失敗しても、それで自分の価値が損なわれることはないという自信があるから、頑張り続けられるんだと思う。その自信は、その人の資質と能力と環境が揃わないと育まれない。私には多分、資質が無い。能力も足りていなかった。環境には恵まれていたはずなのに。
本当に運が悪いのは私の親だ。せっかく十分な環境を与えたにも関わらず、私はこの有り様なんだから。


……そうやって私は屁理屈を捏ねて、頑張らなかったことを運のせいにしているだけだ。自分で自分の責任を取ろうとしていないだけ。だから私はいつまでも子どものまま。
でももう辛い思いなんてしたくない。痛みを伴わない教訓には意義がないならそんな教訓いらない。私を痛めつけるものは私の敵だ。

就活は無理だったけど、こんな私でも生きていていい世界がどこかにあると信じたい。私みたいに体だけが成長してしまった子どもでも存在を認めてもらえるような、理想郷が。あるだろうか。それを探すためならば、もう少しだけ勇気を振り絞ってみようかと思う。

名前のない小瓶
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ななしさん

ほんとにね
こんなゴミみたい自分の体を維持するために働くなんて全くモチベーションにならないのに、世間の皆様は内定まで頑張るんですよね
すごい精神力だと思いますね
生まれなければよかったし今死んだ方がいいと常に思います
人生なんてただの罰ゲームです

ななしさん

まるで自分のことのように共感できます。
貴方が救われることを祈っています。

ななしさん

とても惹き込まれる文章でした。主さまに素敵なご縁がありますように。私にも…笑

ななしさん

冷静に自分の状況を把握していて賢い方という印象を持ちました。

就活って色んなマニュアルがある割には何で落とされたか謎で不条理ですよね。結局その企業が望むものなんて募集要項だけだとわからないし。

小瓶主さんの偉いところは企業側を悪く言わないところです。私は落とされたらすぐに(なんて見る目のない会社だろう。大体たった数十分で私の何が分かるんだよ。幼馴染でもないくせに。)なんて悪態をついていました笑

小瓶主さんに合う企業はきっとあると思います。ただ、数をこなさないと巡り合わないかもしれないです。アルバイトを解雇されて100社くらい正社員求人に落ちましたが、今は無事に正社員として働いています。才能があるわけではなく単に内定をもらえるまで就活を続けただけです。

向いていない ってつらい言葉ですよね。
まだ始めてもいないのに努力しようがないことを責められてるみたいで。
小瓶主さんに問題があったわけじゃなくて、あなたと似たタイプの人がすぐ辞めちゃったりしたからとか、些細なことで合否が分かれたりします。自分を否定されたみたいに感じるかもしれませんが、不採用だからといって自分の価値が下がることはありません。別の道があるというだけです。

小瓶主さんの力を信じてくれる職場に出会えますように。就活に苦戦した同士として応援しています。

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