いよいよ大学受験が終わる。
あなたに会えない2ヶ月間は、随分長かったように思う。
だけど会えないことが辛くて苦しかったかと言われると、そんなことも無かった。
私は彼のことが今も好き。
2ヶ月経っても、会えないことに慣れても、それでも好きなままだ。
この感情はいわゆるイベントマジックだとか、辛い受験の逃避からくるものかもしれないだとか、そんなことも沢山考えた。
受験が終わったら、、
そう思って長らく耐えてきたけれど、いざ終わりが近づくと気づく。
受験が終わったら、卒業。
理由なく彼に会わせてくれていた学校という居場所がなくなってしまうということだ。
だからこれからは、私が彼に対して積極的に行動を起こす必要性が出てくるわけで、それには環境の変化を乗り越えることが出来るほどの感情が必要なのだ。
だから受験という長いブランクを挟んでも、まだ自分が彼を好きでいられるのなら、踏み出してみようと思った。
そして現在。
流れでも執着でもなく、純粋に彼のこと好きなんだってことを再確認した。
4日後、4日後に久々に彼に会う。
「久しぶり」
そう声をかけられるだろうか。