卒業式の話。。
先輩の卒業式で泣いてしまった。
本当は泣かないつもりだった。
泣いたとしても、1人で裏で、いつもの様に泣いて終わると思っていた。
最後まで笑顔が約束だった。
約束は破ってしまったし、
人前で声を出して泣くのはいつぶりだったのだろうか。
先輩が居なくて、
怒られっぱなしだった。
勉強と部活の両立も出来ない。
家族からも、
きっと、余計な存在だと思われているんだと、感じていた。
「居ても居なくても変わらない。居ない方がいい。死んでしまいたい。」
そう思っていた。
卒業式が過ぎたら、退部しようとも考えていた
全部がどうでも良くなった。
けど、それは今日で終わった。
卒業式の最後に、先輩が私を抱きしめて、
「今までありがとう。頑張って。」
と言った。
嬉しいのか、寂しいのか、悔しいのか分からなかったけど、1番欲しかった言葉だった。
1番して欲しかった事だった。
ありがとうが欲しかった。
誰かに大切にされたかった。
誰かに私を生きてていい事を、許可して欲しかった。
誰かに私が頑張っていた事を見てもらって、
応援して欲しかった。
私を見て欲しかった。
先輩には感謝でしかない。