僕は、独りが好きで、群れるのが苦手で、自分のペースを乱されたくなくて。そのくせ、寂しがり屋で、誰かに気を掛けていて貰えないと、すぐに不安になってしまう。
「僕、○○が近くにいてくれなきゃ死んじゃう。」本当に軽い冗談のように言った僕の本音は、今も君を縛りつけているって分かってる。
日本で1番と言われる大学だって余裕だと言われていた君が、僕が地方の大学への進学を決めた途端、その地方大へ進路を変更した。
「俺がいないと、駄目なんだろ?」って、出会ってから何年かな、10年以上、こんな性格がねじまがった僕と一緒にいてくれる君。急に不安な気持ちに襲われると、ぐちぐちとあてのない愚痴を吐く僕を黙って見守ってくれる君。1日何回も送ってしまうメールも怒らないでいてくれる君。面倒になると食事もとらない僕を、初めて怒ってくれた君。僕らは恋人同士でもない、本当に何の誓約もない只の人間同士なのに、僕はそこまで尽くされるほど君に何かを与えられるような人間ではないのに、どうしてそこまで僕を大切にしてくれるのですか?
どうか僕を捨ててください。僕は本当に君が酸素のような存在で、君がいないと生きていけない。でも、君を苦しませることは、僕が1番望んではいないことだから。