この数日、毎朝目覚めた途端、不安に襲われる。
胸の中心に生暖かく黒いインクがジワーッと漏れて広がっていくような不快感から朝が始まる。
不安が戻ってきた。、
数年前、色んなことが一気に悪い方へ転がりだした頃と同じ。
あの頃は死にたいほど辛かった。
またアレの繰り返しかぁ。もうヤダなぁ、
ひとりで耐えるのは。
大きくため息を付いて、胸の中心にわだかまり続ける黒い不安を散らしてみる。
再び、ジワーッと広がりだす前に起きて1日を始める。
大丈夫!絶対に!道は拓ける。
私には開くだけの力があるはず!
だって、その後もちゃんと道が続いていて新しい環境、新しい人たちの中で、親しい友達もできて、今では、
私が仕事を辞めると決めたら、
会社の不条理に対して私以上に怒り、慰め励ましてくれる仲間もいる。
こんなこと、一人で不安に押しつぶされていた頃は想像だにできなかったもの。
過去のたくさんの失敗や誤解、相性の合わない意地悪な人、そんなマイナス要因のせいで臆病になってしまっていたけれど、前へ進めば必ず何かが変わること、学んできたはず。
だから今回だって大丈夫!
前のときと違って、私の周りには味方がたくさんいる!
みんな応援してくれている!
それにあの頃より私はずっとずっと強くなった。
大人になった。
沢山の人と働いて、思いやりや優しさの力を思い知った。
同じことが繰り返されるように思えても、必ず違う。
大丈夫、大丈夫!
「何で私はいつもうまくやっていけないの?私がだめだからなの?」その言葉は無視する。
前へ進むのに邪魔にしかならない力を奪うだけの言葉に耳は貸さない!
意地でも貸すもんか!
だって職場には本当に色んな人がいたもの。
私より不器用な人、内気な人、気の小さい人、それでもみんな頑張ってた。
どんな人にも私には無い良いところがあった。
何かがだめだって全部がだめなわけじゃない。
ううん、だめ、なんてそもそも存在しない。、
たまたまそのことに合ってなかった、ってだけ。
どんなベテランさんだって失敗してた。
みんなみんな同じってこと、そのことが分かってるから、どの人も優しい職場だった。
アイツがバランスを崩した。
でも、もう恨み言はよそう。
アイツはアイツのまま、あそこでやっていくだろう。
私は先へ行く。
新しい所へ行く。
そうすれば二度と関わることはない。
私の人生には関係ない人。
なんだったっけ?
あの頃、心のなかで繰り返してた言葉。
えーと。
大丈夫
果敢に!
負けるもんか!
ぜっっったいに大丈夫!
前へ進め!
辛い環境に耐えていた時には
今だけは、今だけは(ここで頑張る)と繰り返してた。
自分で自分を励まし続けた。
緊張ストレス不安で心臓やお腹が痛くなったりもした。
それでも切り抜けた。
だから切り抜けられるはず!
なんとかなる!
根拠がなく先が見えない。
けど、そう思わなければ何もできなくなってしまう。怖すぎて足がすくむ。
でもだめ!
頑張れるのは私しかいないの。
私を支えられるのは私しかいないの。
孤独だけど負けない!
強くないけど強い!