きっとおれは捻くれている気がする。
信頼していた友達に「死にたい」ってぼやいた。
友達はきっと善意で「生きてて偉いね」って言ってくれたんだと思う。
なんでだろう、不意に「死んだら偉くないのか」と反射的に聞いてしまった。
おれの悪い癖だ。癪に触ったこと、疑問に思ったことはとめどなく喉から溢れ出る。
友達は黙り込んで下を向いたまま、よく見えなかったけどきっと思い詰めた顔をしていた気がする。
申し訳ないことをしたと気づいた頃には、友達は席を立っていてその場から走り出していた。
自覚がないのもそう、溢れ出る言葉を止められないのもそう、気づくのが遅すぎて、その頃には置いてけぼりにされていて、
自分で自分の首を絞めている。
いつか死ぬのもわかってる。
生きた方がいいのもわかってる。
大切な人がいるのもわかってる。
でも、それがなんだ。それがなんなんだって言うんだ。
綺麗な記憶のままで死にたかった。今はそれですら叶わない。
おれは自分の手で自分を汚した。
このまま過ぎていく未来をただ茫然と眺めているよりかは、いっそ死んだ方がマシなまである。
おれが生まれた理由が欲求を満たすためだったならば、今夜いい子に眠れたら、どうかそのまま朝にならないで。
どこもかしこも息苦しい。 本当に生き苦しい。