先日、地元の友人と出掛けることにしたのですが、その方法がなんとも奇妙なモノでした。
私は乗り物にはこだわりのない人間で、ちゃんと走って荷物が積みやすければ何でも良いと思っています。商用バンなんかは荷台で眠れるくらいの幅があるので、車中泊をする時などにもちょうど良い。
一方、友人はバイクが好きで、休みの日は良く近隣の県まで走りに行っているそうです。
さて、お互いが住んでいる場所は若干距離がありますし、公共交通機関だと時間がかかってしまう。地元の私鉄は、以前はもっと車両があったのですが、今や一両編成で走っている程です。
どうやって移動するかなぁ、とアレコレ考えたのですが、そこで行われたのが、バイクと軽自動車のツーリングという不思議なものでした。
とりあえず、ラーメン屋でご飯を食べて、そこからはお互いが行きたいところに順番で行く。目的地へは、選んだ方が前を走り、片方はその後をついて行くのです。
自然公園やらスーパー銭湯やらに行きましたが、最終的にはゲームセンターに行き着きました。時間も時間で人気も少なかったですし、妙なテンションになっていたこともあり、一先ず本気でエアホッケーをやりました。勝負は白熱し、もはや二人の間には闘気が見えるかのよう。
あまりの勢いに、弾いたパック(平たい白いヤツです)が2メートル程、リングアウトしました。勝敗は彼が僅差で勝ち、そのままの流れでターゲットキック(サッカー版ストライクアウトみたいなモノ)へ。
私は休日、たまにサッカーボールを蹴りに、近くの公園のスポーツウォールに行くので、車には常にスパイクを乗せています。次は負けまいと靴を履き替えてボールを蹴ると、爽快な音を立てて的にぶち当たります。瞬間、パネルが変な点滅をした時は冷や汗をかきましたが、これは私の勝ちでした。
それから、自販機脇のベンチで涼んでいると、ミニゲームコーナーを見つけました。色々とありましたが、その中に紙のクジを小さいufoキャッチャーで取るゲームがありました。色々の景品が傍らのショーケースにあります。
特に欲しいモノも無かったのですが、深夜テンションのせいでしょうか、これも妙に白熱してしまい、数千円使いました。
もはやクジが取口からこぼれる程です。中身を見てみると、僅かな当たりくじも、ちょっとしたライトやら、駄菓子やらの当たりが大半でした。
しかし、一つだけとあるソーシャルゲームのキャラの、アクリルキーホルダーが当たっていました。そのゲームは私も知っていますし、特に友人が好きなのを知っていたので、彼の好きなキャラがいればなぁと思って探していると、隣で見ていた店員さんが唐突に、「推しの子いましたか?」と聞いて来ました。
自分が学生の頃にも人気のアイドルなんかはいましたが、今のように推しという言葉が普及していたわけではなかったので、ああ! 今はこんなにも日常的な言葉として?浸透しているのかぁとビックリ。
私が「いやぁ、渋いですねぇ」と答えながら、「あ、でも〇〇も好きですねぇ」と続けると、店員さんが「わかりますわかります」と返して来る。
そこに友人も参加して来て、結局、三人で十数分ばかり話し込んでしまいました。
むむむ、若干のカルチャーショックというか、時代の変化を感じました。
まあ、私はあんまり時代の波に乗れていない人間ですので、推し活には縁が無いですが……。