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私は恋愛依存症だった その5 恋愛依存症よ、さようなら、今までありがとう。

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↑その4↑

10代の頃からつい数年前まで、次々と片思いし、その都度これ以上の相手はいないと思い詰め妄想し、その麻薬のようなものを原動力にして、実に30年間もの間、無理やり生きてきた。しっかりと地に足をつけて、現実を生きていなかったし、周りからはイタい女だと思われていた私だが、

ある日ふと「なんだか、キリがない」と我に返った。
長年、どこへ行ってもいじめられていたのだがここ数年いじめは落ち着いているし、毒家庭育ちの様々な後遺症が、同時に治癒されてきていたし、きちんと通院、服薬し精神疾患と向き合い心身が健やかになってきたのもあった。
恋愛に依存しなくても、仕事や趣味、目標など、いい意味での健康的な依存先が増えて来たのも大きいとおもう。

ゲンキンなもので、あんなに熱病に浮かされていたように恋していた男性たちのことが、(失礼なのだが…)どうしてあんなに冷たい男性達のことを恋い焦がれていたのだろう、私も普通にキモいけど、あの人たちもそれほど大した事ない性格も微妙なそこら辺の普通のおっさんじゃないか、と、本当にバカバカしくなってしまった。

文字通り、「憑き物が取れた」という体験だった。
それからは、知り合う男性たちのことを恋愛の色眼鏡を外して見られるようになり、「人と人」として、良いご縁に沢山恵まれれている。

結婚相手にも、未だに恋愛感情はわかず、相変わらずメタボで不潔でだらしなく、束縛が激しいが、一度借金を精算し毎月家計簿を見せて経済状況を把握させたり、ギャンブル依存に走ってしまった背景としての、彼自身の義両親との関係を今一度見直したりしている。

皆、何かしら心の拠り所として何かを心の支えとして一生懸命生きていることには変わりなかった。




私の人生で、最も指摘されると恥ずかしい闇の部分が浮上してきたので、光を余す所なく当てた。いわゆる長い長い黒歴史だ。

恋愛依存症が治って数年、無意識に蓋をしていたし、そもそも自分が恋愛依存症だなんて思いもしなかったが、こうして客観的に見ることができた。

情けないが、頼れる家族も自身の心の土台も基盤もなく、弱々しい私が、独りで、毒家庭や学校、職場のいじめやストレスの中を、本来なら倒れるところを無理やりサバイバルし生き抜くための、最も大きな原動力であったことには変わりなかった。

もう懲り懲りだ。私の場合だが、好きな人がいると心が疲れるし、その人がいるとパフォーマンスも著しく低下し、集中できないのだから。



恋愛依存症よ、さようなら、今までありがとう。
名前のない小瓶
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