好きな人を花火大会に誘った。
流石に二人は無理だと思って、
友達に頼んで、グループ3人にしてもらった。
他校の先輩。
生徒会長してる、かっこいい先輩。
ハキハキしてて、しっかりしてて、話が面白い先輩。
ちょっと前から気になってたけど、
いつの間にか好きになってた。
正直、無理だと思ってた。
友達が1時間の遅刻。
思いがけない二人きり。会話が続かない。
恋愛系の話題は口にできない。だって、怖いから。
友だちが来て、いつの間にか6人ぐらいのグループになっていた。
先輩は私の前をずっと歩いてくれた。
私が買ったチョコの団子を先輩がほしいと言った。
いいですよって差し出した。
これまでにないぐらい幸せでした。
6人でいても、先輩はずっと私と話してくれた。
そして、やっと「先輩って彼女ほしいですか?」
「え、めっちゃほしい」意外。
「えっと、、、どんな人がタイプですか?」
「よく笑う明るい人!」って言ってから
ハッと何かに気づいて、ちょっと照れていた。
さっきから私、ずっと笑ってたから。
この前のDMで「明るいよね」って言われてたから。
会話は続きながら、花火会場に向かった。
花火は二人で見た。落ち着けなかった。
花火が終わって、「きれいでしたねー」って先輩の方を向いた。
ちょっと笑顔になって「真面目な話、していい?」って聞かれた。
あ、来たなって正直思った。
「僕で良ければ、付き合ってください」
告白の言葉はありきたりだったけど、
私にとって、すごく特別なものだった。
その後、しっかり家まで送ってくれた。
繋いだ手は、柔らかくてしっかりしてて、大きかった。
これから、いっぱい思い出をつくりたい。