宛メには寂しさや恋しさを訴える人がたくさんいて、「羨ましいな」と思います。
寂しいと思えたり、誰かを求めたりできるのは、きっと心があたたかい人だから。
私には多分、それがありません。
恋人も作らない、友達どころか幼馴染とすら、同じ市内にいるのに1年以上会っていない。
近況が気になっても、会うまでに至らない。
職場の同僚とは仕事終わり、ごく稀にご飯を食べることはあっても、休みの日に会う程でもない。
客観的には寂しい、虚しい生活だという感想になるようです。
ですが、実際は全く寂しくもならず退屈もなく、一人でもやりたい事や調べたいことが山のようにあって、毎日が大充実。
薄情ですよね。
「充実しているならそれでいいのでは?」
自分でもそう納得しようとしました。
でも、「良い人」になりたかった。
誰かの悲しみや喜びを分かち合うことに幸せを感じられる、人との繋がりを大切にできる。そんな良い人になりたかった。
かと言って、じゃあ友達と会おうとするかと言えば、しないのです。
気持ち悪いですよね。
大切にしたいと思っているくせに、行動が伴わない。
「所詮その程度なんだろう」と自分で自分を詰っては体調だとか、都合だとか、もっともらしい言い訳を並べて、腹の底では本当は他人なんてどうでも良いと思っているのかもしれない。
私は多分、人として欠けています。
この宛メにいる人たちのように、もっと寂しいとか、会いたいとか、好きとか、思える人になりたかった。
あたたかい心が欲しかった。
今からでも、なれるでしょうか。
誰かを大切に思えるでしょうか。