人事案件に数多くかかわってきた。
そんな器でもあるまいに、なぜそう人類の救世主になりたがるんですかね。
見ていてそう思う人が、少なからずいた。
過剰に利他的な傾向は、形を変えた承認欲求に過ぎない場合が殆ど。
強烈な利己主義があり、利己主義を貫いた結果、副産物として利他的な結果がもたらされる。
自分のために自分がやりたいことをやり切って自分が幸せになった。
ふとあたりを見まわすと、自分がやったことが、結果的に他の誰かの幸せにもなっていた。
それが、利他主義の実践の全き姿。
他人の問題にちょっかいを出していれば、その間は、その他人に自分の存在を認めてもらえる。
そんな風に、自分の渇きを満たすために表向き利他的な言動を選択し続けると、そのうちキャパを超えて疲弊、いいように他人に利用され、自滅、逆恨み、自己嫌悪に陥るのが関の山。
自分の問題に向き合うのが嫌だから、他人の問題に首を突っ込んでばかりというタイプもいたな~。
まずは、自分で自分を幸せに。
幸せな状態のあなたは、他者の光で輝く惑星や衛星ではなく、自分自身が小さな太陽になる。
そうしたら、あなたのそばで、寒さに悴んだ手をかざして暖を取ることが出来て、そのことに感謝する人も現れる。
その感謝は本物。社交辞令じゃないよ。
身軽な若い人ほど実践して欲しい。
家族をもって子どもの人生に責任負う立場になると、自分の幸せを優先するという選択が難しい状況がいくらでもあるから。
そういう状況で苦しんでいる人、本当に沢山いる。
だから、何のしがらみもない立場の人は、とりあえず利己主義を追求して、どんどん幸せになって欲しい。
それが結局、誰かを助けることができるようになる最短距離だから。