80代、要介護5の母が、地元の特養さんに入居して1年になります。
入居直前、食事拒否で頭を抱えておりましたが、入居して2週間ほどで、施設提供の食事を自ら完食するまでに回復しました。
通院の付き添いは私が担当しており、受診の際に院内で数時間、母と一緒に過ごします。
その際、あれこれ話しかけています。
認知症が進行して反応が鈍くはありますが、表情は穏やかで、たまに笑顔も出ます。
「ご飯おいしいかい」「うん!」
「皆さん、優しいかい」「うん!」
という感じで、施設の皆さんに良くして頂いているのだなと実感しております。
数年前に在宅介護が始まり、私が主たる介護者だったころから、介護関連の知識を少しずつ増やしてきました。
法、行政システム、マーケット、人材等々。
現場にいらっしゃる皆様としては、問題山積みという認識かと思いますが、一利用者としては、これまで介護関係では、感謝、感動することばかりでした。
私は、某医療関係の分野でプロセス構築の仕事を専門にしておりました。
その関係上、法に則ってシステムを一から立ち上げ、人を集めて教育訓練を行い、スムーズに運用できるところまで持って行く大変さを、ある程度は理解できます。
母の要介護認定から在宅介護、そして施設入居に至るまで、これと言って何のトラブルもなくすらすらと事が運び、入居して幸せそうにしている母を見るにつけ、この背後に関係者の皆様のどれほどの努力と研鑽の積み重ねがあるのかと感に堪えません。
施設でお世話になり始めてちょうど1年になるこの機会に、この場を借りてお礼申し上げます。