どうも、nanaha.です。
皆さん如何お過ごしでしょうか。
僕は風邪が治ってきて一安心…と思いきや、母さんが体調を崩してしまいました。
気候も安定しない毎日ですが、体調にはお気をつけくださいね。
今回の小瓶は、吉野万理子さんの「いい人ランキング」のレビューとなっています。
ネタバレも含まれますのでご注意ください。
この本は、「いい人」の枠に当てはめられた主人公が、悩みながら成長していくお話となっています。
作者さんは「チームふたり」などを執筆された吉野万理子さんです。
☆あらすじ
「不器用な子にエールをおくる、ちょっとビターな青春小説。
中学二年の木佐貫桃は、母の再婚によって、2学期から名字が変わった。本人にとっては大きいことだが、同級生には違和感があるのは最初だけ、慣れれば別にどうということのない小さな変化だと思っていた。
9月の終わりの文化祭。開催する予定だったミスコンを職員会議で禁止されたことから、2年1組は「いい人ランキング」というコンテストを行うことになる。桃が1位になったことからクラスの空気は変わりはじめる。」
主人公の桃が、いじめられてることを自覚していく過程が虚しくなるんですよね。
いじめの内容も地味にえげつないし。
尾島くんや鞠がいるおかげで読みやすくはあるんですけど…。
結末が少し綺麗とは思うんですけど、最後までしこりが残ったままなのはリアルだなと思いました。
「いい人」ってなんなのか、読み終わってからずっと考えていました。
僕をいじめてるのには加担してるけど、久々に学校に来たとき、声をかけてくれたあの子?
いつも能天気だし宿題をやってこないけど、くだらなくて面白い言葉をかけてくれるあの子?
それとも、僕をいじめてる主犯だけど、リーダーシップがあって慕われてるあの子?
…どれも違う気がしたし、誰になってもいじめは起こり得る気がする。
難しいですね。皆さんは、どう考えましたか。
最後に、この本で心に残った文章を贈って終わりにしようと思います。
『「それどころじゃない」時にも日常生活を続けていく強さが必要』
では、さようなら。