私の心の中には
大きな森があって
その森の真ん中に、
トトロとかが入れるサイズの小屋がある。
そこにはトトロと、中トトロと、小トトロが住んでて、
現実世界が辛くなった時は、
そのおうちにお邪魔する
トトロは大抵、漬物を作るか、お茶を淹れるか、なにか作るかをしてる。
今日(2024/11/19)は、干し柿作ってた。私の心の森は、私がこの季節に行きたいと思ったらその季節になって、
日照りが酷い時は雨が降って、
現実が寒い時はお日様が降り注いで、
暑い時は雪が降る。
今日は秋の日で、雨が降ったり、
お日様が降り注いたりしてた。
縁側で、トトロとスイカを食べて、緑茶を飲んだ。
寒いのか暑いのか分からないねって、
一緒に笑った。
ちっちゃいトトロたちは、
どんぐり食べてた。
たまにそのどんぐりを加工して、
クッキーにしてたりする。
一口もらうとおいしくて、
たまにトトロが紅茶を淹れてくれて、
お茶会をする。
私の心のトトロはコーヒー派だから、
私が心の森に行った時は大抵カフェオレを出される。
私は苦いの苦手だから、お砂糖をたくさん入れた、とびっきり甘いのをくれる。
その小屋のテーブルはおおきな切り株で、
椅子はきのこかトトロが作ったスツール。
マグカップは魔女の宅急便で出てくるような、おおきなマグカップ。
おソノさんがキキにコーヒーを出す時に出てきたやつ。トトロは猫さん柄のマグカップを愛用してるの。
私自身が食事が嫌いだから、
トトロは変に重いご飯を出してきたりしない。
朝9時くらいに、トトロがゆっくりめの朝ごはん用意してくれる。それまでは編み物したり、お茶飲んだりして体を起こしてる。
今朝はバタートーストに、カフェオレに、森で育ててるお野菜たっぷりのサラダだった。
ドレッシングは苦手だからなくて、コンポタもあった。 すごい幸せ。
お昼は食べなかった、というか心の森にお邪魔しなかった。
夜はなぜだか小屋に電気が通って、
優しめの弱い光で生活してる。
トトロは、オーケストラのテレビとか観ながら夕食後に編み物してる。
トトロが編んでくれたブランケットをお膝に敷いて、その上に小トトロをのせて私もオーケストラのテレビをぼんやり眺める。
たまにトトロがココア持ってきてくれる。
雨の夜は雨の音とかえるの歌声に耳を傾けながら、トトロと最近のこと話しながら眠りにつく。
私は、クラスの人の話をしたり、好きな人の話をしたり、学校の話をしたり。
トトロは、今年作ったお野菜の話をしたり、お茶の話をしたり、ねこバスに乗って遠くにお買い物に行った話をしたり。
私の心の森の外には、なんでもかんでも揃う大きな街がある。そこに居ると疲れるけど、でも楽しい。トトロとおでかけするから。
トトロの小屋にはお風呂もあって、結構広い。トトロもお風呂に入るから、でっかいお風呂が必要なの。
溺れないように、トトロはわたしに桶みたいなお風呂を作ってくれる。
その中にお湯を入れて、トトロのお風呂に浮かべるの。
トトロにとってもお風呂はちょっと大きいみたいだから、たまに千と千尋にでてくるひよこの神様もお風呂に入りにくる。
あったかいから、またくるねって言ってくれる。
この世界には私以外に人間が居なくて、
ふしぎな生き物達だけがいる。
ほかの人間に入ってきて欲しくない。
私の心のねこバスは、たくさんおしゃべりしてくれる。「きょうはどこいくの?」「なにかたべた?」「たのしいことあった?」って。
ねこバスとおしゃべりするのは楽しい。
私自身すごくおしゃべりだから、話を引き出してくれるねこバスがすごくすき。
タクシーの運転手さんみたい。
ねこバスの中には、たまにとびきりいい匂いのはっさくが積んである。「家族が速達で送ってくれたんだよ」って、言ってる。
もしかしたら、どこかにモンシロチョウも飛んでるかもしれない。
私とトトロは家庭菜園もする。
小屋の近くに畑を作って、そこで夏野菜を育ててる。いつでも育つ気候にできるから、なんでも植えてある。
トトロは植物をおおきくすることもできるけど、育てるのが楽しいから大きくしたりはしない。
トマト、なすび、きゅうり、ローズマリー、柿、にんじん、じゃがいも、とうもろこし
ほかにもたくさん。
たまにトトロと一緒に森の中を散歩する。
悩み事を聞いてもらう。夜になると、トトロが私を大きな樹にのぼらせて、オカリナを吹いてくれる。
それで泣きたいだけ泣いたら、トトロと一緒のお布団でねる。トトロはもふもふしててあったかくて、すごくよく寝れる。
そんな、優しい世界。
なにもかも思いのままで、
困ることなんて何一つない。
そんな世界に行ってみたい。