両親に似たくない。
昔から両親の喧嘩は多分酷い方だったし、多分理想または一般的な家庭よりは頻度も高かった。だから両親の人として嫌なところを見る機会が多分人よりは多かった。
聞きたくない一心で仲裁しようとしても子供は黙っていろ見るなと言われ子供部屋から出られないように言われていたから逃げ場はなかった。そうすると嫌でも人としての汚いところが見えてしまったし、汚い言葉を知ってしまった。
その度にああはなりたくないと思っていた。
そして不思議なことに汚い言葉は頭に焼きついて私の言葉になってしまっていっていた。
口にださないように頑張って丁寧に接しようとしてもぽろりとたまに出てきてしまう。出てこなくても心の中で浮かびかける。全くそんなこと思っていないのに。そんなこと伝えたくないのに。人をきずつけるような言葉言いたくない。私が両親になっていくような恐怖感がずっと頭にある。本来の私が失われていくような気がしてしまう。
だからこれ以上汚い言葉を知りたくなくて聞かない努力をした。出来るだけ近くに居すぎないようにしようと思った。でもその遠ざけ方すら両親に似ている気がして。苛立ちを感じてしまうポイントもだんだん重なっていく気がしてしまう。
もしかしたらこんなの気のせいで私は元々両親に似た人間だったのかもしれない。
その可能性はある。
だけれど元々だとは思えなくて。
両親の汚い言葉が私になっていく感覚というか親の感情がそのまま私に植え付けられたみたいな自分が自分じゃなくなっていく感じ乗っ取られていくみたいで怖い。
両親みたいになりたくない。
あんな生き方したくない。
両親の感情なんて知りたくないし分かりたくもない。
私は私のままでいたい。
言葉知らない時の私はどう考えていたか忘れたくない。私を殺さないでほしい。
遺伝子が呪いみたいに思えてしまう。
全部気のせいなのかもしれないけど。
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