うおおおおおおおお!
…と、叫びたくなりましたので、小瓶を流します。
夜中十二時のことにござりまする。
少し下の話ですが、大便がしたくなったので、下のトイレを使おうと二階の自室から出たのです。
…な、なんでわざわざ一階のトイレかって?
俺、昔から便秘ぎみで、その、でかすぎて詰まることがあるので。
二階にもトイレがあるんですが、流れる穴が小さくて…
つまって大変なことになって以来、小便以外で使ってません。
(話戻る)
自室の扉を開け、一歩踏み出し、中階段を降り、残すところ三段目に差し掛かった時…
そこで俺は立ち止まります。
なんか、天井に黒いものがあるんです…
デカイゲジゲジでも入ってきたか?
と思いすぐにUターンして自室に戻り、曇った眼鏡を掛けてよく見てみることに。
すると、天井に、ニホンヤモリがいました。
うおおおおおおおおおお!(※歓喜)
うわああああああああああ(※歓喜)
ほわああああああああああああああああああああああああ(※歓喜)
…と叫びたいくらいの気持ちでしたが、夜中ですし、例え真っ昼間でも叫べません。
か、可愛いんですよ…すっごく。
とりあえず、下に降りてうんこしてから、捕まえて逃がすことに。
(ビッグではなく、うさぎうんこでした)
…で手すりの上に乗って、近付いてちょん、とつつく。
(うんこではなくトカゲを)
ヤモリ慌てて落ちる!!フォールダウン!
それをすかさずキャッチ!
ベチッ
…そんな反射神経あったらよかったなあ~。
当のヤモリは床に落ちて錯乱しているようなので、
壁際に追い込んで(見かけだけでも)落ち着かせることに。
…いきなり超デカイ奴に襲われて、挙げ句追い込まれて、心臓バクバクでしょうけどね(笑)
流石にそう思えてくると気の毒なので、ヤモリに意思を伝えようとしてみる。
しかし、暑さあっての風通し故に、親の部屋のドアが開いている。
恥ずかしいので、伝わるか解らないが、念話。(通じてるつもり)
あんたどったの?どこから入ってきたん?
ここにゃー餌になる手頃な虫はおらんけ、外に出しそよか?(何弁だ)
…伝わったか解らないが、手を伸ばし、ヤモリに触れる。
触れるのは大丈夫だった。
でも、捕まえるのは駄目みたいで、階段を二段飛ばしで転げ落ちていった。
手を伸ばし手は逃げ、繰り返し繰り返し降りている内に、
なんと写真を撮って開いたままのガラケーの画面上に…
丁度よく、可愛く、乗ったあ!
ウワァーーオ(#°□°)
うわあああああおおおおおおおおおおおう!!(※悶え声)
しかもこっちを首動かしてチラチラ見てるぅ!
え?あれ?これ、なに?
見たいな感じで!!!うっはあ!
…だがすまぬ、こればかりはガラケーのカメラに写すことは叶わぬよ…
あ、もうサービスタイム終わりっすか…
って、なんでまた転がり落ちるんすか!
痛くないんすか!
そんなことを考えながらも、真っ暗な一階に到着し、
照明オン!飼っている犬のトイレ付近に姿を確認!迅速に捕獲!
(いや、ほんとトイレシートに入らないで良かった)
ふと、このまま外に出すのも物足りないので(ヤモリにとっちゃはた迷惑)
シャッターチャンス!
おう、明るみに出て引き締まった瞳がCOOLね!
そうキュートね~!(激写)
(…技術がないので、手振れにピンぼけだらけだったからです…。)
ヤモリさん、撮影お疲れさまっす。ギャラは無しっす。
それじゃこのまま、玄関までお連れするっす。
外に出て、地面に降ろして、さよ~な…
って一直線だな!おい!そんな嫌だったか!
というぐらいに素早く去っていくので、此方も同じくらい素早くドアを閉め鍵を掛けました。
彼女の名誉に掛けて、撮影中失禁してたことは伏せておきます。
伏せておきます。伏せておいてください。
…だからまた、いつか顔を出しておくれよ~。
今度は、二人で話の出来る場所でな…
フッフッフ…
蛾蝶(よく考えるとこの小瓶、糞尿にまみれてる…)