自分が信用できない。
例えば家を空けるとき、鍵を閉めたか不安になる。不安に耐えきれなくて途中で引き返して確認しに行く。あるいは鍵を閉め忘れた、どうしようと言う思いがずっと頭の中をぐるぐる回って集中できない。
考えた対策、不安になったら頭の中で鍵を閉める音を思い出す、鍵を触る。効果が薄れた。この前ふと思いついて鍵を閉めるときに携帯のカメラで写真を撮って不安になったら見ることにした。慣れてきてしまうとやはり不安になる。最近は鍵を閉めるときに携帯で動画を撮って不安になったら見るようにしている。
閉めたから大丈夫だと思っていても、その瞬間に本当にそうか?と考える。
同じように包丁も不安になる。突然に包丁で指を切ったらどうしようと考える。そのうち指を切ってしまった、という考えが頭をまわる。もちろん指は切れていない。何度も何度も切っていないと念ずるが切ったらどうしよう、切ってしまった、と考える。
ペンを握っていてもパソコンを使っていても買い物をしていても不安になる。そのあたりになって包丁を箱にしまう。そしてその箱を引き出しにしまう。
ある日また同じように不安になっていたとき切ったらどうしよう、切ってしまった、に切ってみればいいじゃないか、が加わった。仕方ないので切ってみた。切れなかったがおかげで不安が失せた。
正直この方法は嫌だった。何か他に良い方法は無いのだろうか。