「○○(私の名前)が友達で良かった」
「○○は大切な仲間だよ!」
何それ?
そんなこと、口先だけのくせに。
心の中では別のこと、思ってるんでしょ?
私、そういうことに敏感だから分かるんだよ。
あなたは分からないかもしれないけど。
友達面した他人は今日も友達面だった。
友達だよ!
初めてそんなこと言われたのは何にも知らなかった頃の小学生のときだった。
バカ正直にそんなこと受け入れてたら、高学年のあたりでは学年の大半からはぶられる、影口言われる、給食は配られない(私の小学校では配膳は係りの役割でした)、握手したあとの手をキタナイと言って他人になすりつける。そんなことをされていた。
中学はまだましだった。
笑っていられたし、友達って呼べる友達も出来た。
近所に住んでいる同級生が一番の友達になった。
高校にあがって、その同級生とも離れて全くの一人の学校生活になった。
そのおかげで、笑顔がうまく作れなくなった、笑うのが下手になった、人付き合いが苦手になった、人前や人と話すのが嫌いになった。
元々友達を作るのは下手だった。
人と話そうとするとどもることが多々あった。
人前で話すときもそうだった。
高校で出来た友達は友達面した他人だった。
友達だよ、卒業しても友達でいたいな。
何言ってるの?
確かに相手は純粋に友達でいたいだけかもしれないけど、その言葉は私にとって恐怖でしかない。
裏切るんでしょ、イヤになったらはぶるんでしょ?
影口言うんだよね、近寄らなくなるんでしょ?
分かるよ、だって全部体験してきたことだから。
小学校で好きなことをやっててはぶられたときは一番つらかったけど、隣のクラスの少数派の友達が助けてくれた。
でも、高校生にもなって人に頼るわけにもいかない。
卒業したら働いて、一人で生活して行かなくちゃいけないんだから。
強くならなきゃ。
上手く話せるようにならなきゃ。
笑顔になれるようにならなきゃ。
努力しても変われないかもしれないけど、やるだけやらなきゃ。
周りは気にしてなんてくれないから。
空気でも何でも良いけど、自分の居場所を作るためにはやっぱり笑顔とコミュニケーションとるのが大事だから。
出来ないことでもやらなきゃ。
コミュ障で情緒的に不安定で、ひび割れだらけの心しかないけどみんなにはぶられないように、打ち解けられるように頑張らなきゃ。
でも、もう十分頑張った気もする。
何も解決してない。
もう頑張れないよ。
どれだけがんばってもコミュニケーションとれないし、笑顔を自然に作るなんて出来ない。
相手に心も開けない。
趣味に没頭していたいのに、学校に行かなきゃいけないから頑張らなきゃ。
使い切った心にはもう何も残ってないかもしれないけど、それでも頑張らなきゃ。
そうじゃないと何も出来ないコミュ障になっちゃう。
周りになじまなきゃ。
もうはぶられたり、ひとりの学校生活はしたくない。
誰かの隣で自然に笑っていられる自分になりたい。
でも、無理だから、な。
学校は止められないから、死のうかな。
辛過ぎる生活だから、もう十分に頑張ったって言えるから、死んでもいいよね…
桜