「こんなにあんたに生きてほしいって思ってる人が目の前にいるんだよ」
そう言われて思いとどまった。
たくさんの優しい言葉をもらった。
虐待、犯罪被害にあってボロボロだった私を救ってくれた。
でもまだまだ私の病気は治らない。握ってくれた私の冷たい手、あの人は離さないと言った。でも、いつまでたっても私の病気が治らなくて呆れられて、いつか手を離されるんじゃないかと不安でいっぱいになる。
この人に見捨てられたら私はきっと生きていけない。
見捨てられないように、私は今日も病気と闘う。治して恩を返すために。
教師になって私のような子供達を救いたい。これが私の夢。叶えるために生きるんだ。
朝起きたらとりあえず学校へ行く。そういうことが私の未来に繋がるのかも。
未来に目を向けられないくらい辛いときは立ち止まってもいい。無理に歩きださなくてもいいんだよね。心の傷から血が出て転んでしまうかもしれない。どうしても焦ってしまうけど、ゆっくりゆっくり自分のペースで。今は私がそうだけど、いつか病気が治ったら、そんな人の側に寄り添って、その人が歩きだせるまで…いや、歩きだしてからも横で一緒に歩いて行けるような人になりたいな。
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