今日、高校最後の美術の授業が終った。あと2カ月後にわたしは美術大学を受験する。学校の美術の先生は私が人生で一番尊敬している。
そんな先生が最後の授業終わりに言葉をくれた。
先生はどう頑張っても、君たちより先にこの世からいなくなるだろう。
けど、先生はみんなのなかに種を植えた。
小さな種だ。
私はそのなかに生き続ける。
どんな花が咲くかはまだ誰にも分からない。
けれどそれらはすでに芽を出しているよ。
どう育てていくかは君達次第。
これから先、辛いことがたくさんあるだろうけど、どうか命だけは大切にしてほしい。
苦しみの果てに命を落としたアーティストを先生は見てきた。
死にたいくらい描けなくなったり死にたいくらい作れなくなったりしたらもういい
美術を捨てなさい
美術に生きるなら美術で死ぬな
私は君達に出会えたことに感謝している。
どうか君達の未来がいいものであるように。
3年間。
個性ばかり強くてまとまるものもまとまらないような私達だったけど、先生は誰一人見捨てることなく育ててくれましたね。
自信がなくていつもめそめそしている私に先生は何度でも優しく「大丈夫」と言ってくれた。
あと2カ月後。
これから先は自分との戦い。
どう転ぶかは分からない。
けど私はこの道を選んだことを生涯悔いることはないだろう。
奇跡のような3年でした。
ありがとう。
一生忘れません。
絶対に合格を勝ち取ってきます!