ずっと昔から地味で人見知りで友達なんてほとんどいなかった。
中学の時は可愛い服とかマスコットが好きなのに”似合わない””痛々しい”って言われてひたすら目立たないように下を向いて、学校に持っていく鞄にもマスコット一つすら付けなかった。
もう何が原因かは思い出せないけど幼い頃からの親友から暴力をふるわれたり暴言を吐かれたりして精神をズタボロにされた。
その親友繋がりで仲良くなった子は当然のごとく親友側についた。私になんか見向きもしなかった。
親友が「M(私)抜きでカラオケ行こ~」と私がいる前で言っても誰も止めなかった。
苦しくてその場から逃げ出したら同じクラスの派手な女の子に遭遇してお金を巻き上げられそうになった。
全てが嫌になって親友とか便乗して時々暴力を振るってきた男子達相手に暴れた。勿論勝てるわけもなくあっという間に床に無様に転がっていた。
先生に怒られたのは私だった。当たり前だろうけど本当に腹が立った。自分の存在を軽んじられた気がした。
今は、人に暴力をふるってはあの親友と同じレベルに堕ちたことになると分かる。
暴力は絶対にだめだ。だけど当時はどうしても一矢報いてやりたかった。
その後は何もかもめんどくさくなってただヘラヘラして過ごした。
文化祭でいじめ防止の劇みたいなものをやってるときに「少し前のMみたい」って笑われても、「Mってなんか見てて可哀想になる」って言われても。
あの親友達の輪にも戻った。それ以外にも友達はできたけど自分の苦しみは理解してもらえなかった。
そんなの自分が悪いんだって。
何もかも偽りでできていた3年間だった。
無理して書いてもらった卒業アルバムの寄せ書きも担任の「もう無理に存在を消して生活しなくてもいいんだよ」なんていう薄っぺらい言葉も虚しくてしょうがない。
肝心なときに助けてくれなかったくせに。裏で生徒の悪口言ってたくせに。担当だけは許せない。
4月に高校に進学してからは私のことをちゃんと尊重してくれる友達ができた。あの親友達とは違う爽やかな笑顔で話しかけてくれる。
それでも自信が持てない。
いじめられて辛かった頃によく聴いていたバンドに対して少し熱が冷めてから、自分のアイデンティティーが崩れてしまいそうになってる。
(この辺は前に流した小瓶に書いたので割愛します。)
苦しくて、それでもまだ歌詞の一節に強く惹かれる時もあって、でも前ほど魅力は感じない。
こうして悩んでいるのもまだ好きな証拠なのかもって愛しく思ったり私って異常だ。病んでる。
怖がって何かに依存しなくても生きて行けるような強さが欲しい。
何かを好きになるのが怖いし、何かを好きでいるのも怖い。だからといって何も好きにならないことも怖いなんて救いようが無い。
戦うことを放棄した自分が悪いのは痛いほど分かってる。
これからは目の前の事にしっかり立ち向かおうと思う。
けれど未だに中学時代のトラウマに囚われてる。中学の同級生と下校中駅で偶然会ったりすると息が出来なくなる。
今度こそ楽しい学校生活が送りたいだけなのにどうしてそれすら私には難しいんだろう。
名前のない小瓶
40549通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
トラウマの原因が分からないところが問題かも知れません。何故そうなったのか?
友人の裏切り、暴言、カツアゲ未遂、男子相手に暴れる、など相当な状況に至るまでには幾つか理由があるはずなので、それを今現在同じ状況になった時貴方は解決できるか?
回避できるコミュニケーション能力があるのか?
無ければ貴方自身がもう一度向き合い回避方法を考える必要があり、また解決できるならそれが自信や強さとなり自尊心も取り戻せると思います。
ななしさん
これはまたつらい経験されてますね。
気になったんですけれど、あなたはあなたご自身で自分が幸せになることを禁止していませんか?
自分の何が許せないのか、何がきっかけで許せないのか探してみませんか?
その時のあなたの正直な気持ちを味わってみてみませんか。
その代り、「そうか。そうだったんだね。辛かったね。嫌だったね。よしよし」と自分を認めて許すんです。
あなたの中で、あなた自身の大切さが少しでも戻ってくることをお祈りします。
ななしさん
子どもの頃って他人への配慮がないんだよね。
思ったことをまっすぐに喋る。
だから、相手の心を容赦なく切り捨ててしまうこともある。
切ってしまった自覚も罪の意識もその時にはまったくない。
自分も傷つき思いやりの重要性を知った時、過去に自分が切り捨てた罪深さに震えるんだよ。
きっと、いじめのメカニズムもこんな感じじゃないのかな。
過去を反省したからこそ他人への配慮が出来る。
社会で生き抜くためにみんな反省し成長してる。
過去に自分をバッサリ斬った奴らも今があるのは反省したから。
俺にも過去のトラウマはあるけど、囚われてたら自分だけが取り残されて成長出来ない気がするんだ。
汝、隣人を許しトラウマを開放しなさい。
貴方自身が前に進むためにね。
斬られる痛みを知る貴方なら、きっと克服できると思います。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。