遠いところに居る君へ
私は君に会いたかった
君はいつも私が親の期待を裏切ったときに出てくる
私は君が羨ましい
親はいつも君を美化する
そして
親はいつまでも君のことを愛しているだろう
だから私は君が羨ましい
君はどんな子に育ったんだろうか
親の言う通り
容量が良く、
頭も良く、
性格も良く、
運動神経もよく、
クラスの人気者にでもなったのだろうか
私はいま兄弟は欲しくない
もし、君が男の子だったら
私はきっと習い事も大学も行かせてもらえなかった
もし、君が女の子なら
私はきっと凄く惨めな気持ちになったはずだ
そして、君より頭が良くないと大学は行かせてもらえなかった
兄弟がいると私の人生は不利だ
親がいつも言うように
大卒でないと
収入が少ないかもしれない
なりたい仕事になれないかもしれない
いいところの人と恋に落ちた時、相手側の家族に反対されるかもしれない
だから私はいま兄弟が欲しくない
でも、
もし君が生まれてきていたなら
そんなことは思わない
自分より良く出来ても出来なくても
私はきっと君を愛せるだろう
小さい子の世話は苦手だけど
きっと一緒に遊んだり勉強は教えてあげれる思う
私はいま幸せだ
行きたい学校にも行かせてもらい
欲しいものは買ってもらい
行きたいところには行かせてもらい
友達にも多分恵まれている
君がいたら今のようにはならなかったかもしれない
でも、きっと君がいたなら
もっと生活が豊かになっていたと思う
君には生まれてきて欲しかった
お姉ちゃんと呼んで欲しかった
いつか君に会える日が来たならば
君は私に幻滅するかもしれない
だけど
いつか会いにきて欲しい
どんなかたちで会ったとしても
私は君にいつか会える日があると信じてるから