今日、大好きな人とのお別れを迎えました。
彼は「きっとどこかでまたバッタリ会うよ」なんて笑っていましたが、私と彼は、生活リズムや住む世界、行動範囲があまりに違いすぎて、
きっと意図的に会おうとしない限りはもう二度と会えないです。
そんな人と会える、最後の日が今日だったのに。
私はお別れするのが寂しくて、なんて言っていいかわからなくて、別れの場に行きませんでした。
いや、正確には、行きました。
彼への感謝を綴った拙い文章の手紙を持って。
ですが彼はもう去ってしまったあとで。
間に合わなかったんです。
今日で最後だったのに。私が、家を出るのを躊躇したせいで。もう二度と会えないかもしれないのに。
ごめんなさい
いろんなものをたくさんあなたからもらったのに、ごめんなさい。
最後までこんな女でごめんなさい。
何も返せなくてごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
でも、あなたは最後まで優しかった。
私が今日来ないのを見越していたのかわからないけれど、
1年後の、曖昧な約束を残してくれた。
1年後。もう大人のあなたはあまり変わらないんだろう。
けれど、十代の私にとっての1年はとても長くて大きくて。
成長するにはじゅうぶんな時間。
だから、わかりました。
がんばりますから。
今日から、1年、がんばりますから。
時々がんばれなくなるかもしれないけれど、
元気が出たら、また、きっと、
立ち上がってみせますから。
もう助けてくれるあなたはいないけど。
もう甘やかしてくれるあなたは、
優しく笑ってくれるあなたはいないけど。
それでもあなたは私ががんばれるだけの力と方法をくれたから。
あなたへの恩を返す方法が
私の成長ならば、私は……
ああ、考えるだけでも嫌だ。
がんばりたくない。
逃げたい。
でも、やります。
この1年どれだけがんばっても、あなたが望んだ私にはなれないかもしれない。
違う形で成長してしまうかもしれない。
そんなの、わからないけれど。
それでも今よりはマシな人間になれるように。
待っててくださいなんて言いません。
私から会いに行きます、
1年後。
だから、さようなら。
素敵な3年間をありがとう。
あなたは私のなにより大切な人でした。