あなたが私を嫌っても、私はあなたを愛してる。あなたが私を疎んでも、私との関係を断つことはできない。
生まれたときからずっと、思い返せばあなたばかり見てた。逆に、あなたが私を見てくれることはほとんどなかった。気を引きたくていじわるしたり、べたべたくっついたりすることもあった。
その度にあなたはひどく嫌がった。その反応に傷つかない訳ではないけど、視界に入れたことがうれしかった。
外には惹かれるものなんて何もないけど、あなたが一緒に行こうと言ってくれるならどこにでもついていく。
やりたいこと、を聞かれたことがあった。私のこたえに、あなたは悔しそうな失望したような顔をした。
あなたは私の半分が嫌いだって言った。
でも、本当に辛いときには助けてくれる。なにも考えず私だけを助けてくれる。
心ない中傷にうつむいた私の手を握ってくれた。
「そんなこと言わんといて!」って叫んでくれた。
私はいつもあなたにしか聞こえない声で話をした。
あなたは私を嫌うけど、あなたは私を愛してる。だって、私はあなたのたった一人のお姉ちゃんだから。