変わりたくない何もしたくない
文句ばっか言ってたって
お腹は減るし髪は伸びるし
カレンダーは今日も破られていく
今季のドラマはもう最終回だ
君も知っているだろう
毎日上手く行く訳じゃない
人より落ち込みやすい人間だから
心の重さに潰れそうになったり
真っ暗の中で立ち止まってしまう
楽しい録画を探してる間に
思い出した不発弾の在り処を
忘れようと必死に眠る事もある
それでも良いなんて
拳銃で脅されたって言わないよ
悪意に照らされのぼせるから
日陰を探すサバイバルゲームだ
でも僕は知っているんだ
良くても悪くても
健やかなるときも病めるときも
晴れでも雨でも
白でも黒でも
生きている生きものであるならば
何もしなくても何かが変わっていく
僕を形作る細胞は今も入れ替わり、ハートの周波数は何度もチューニングされ、周りの舞台役者たちも出演と降板を繰り返してる
お互い簡単な筋書きじゃないけどね
そんな感じで
僕は僕の事もよく分からないし
僕は僕で君は君なんだから
今の中身を理解し合うのは
多分無理だろうって笑い合いたい
遠くの街で生きている君と
これから出会う事は無いけれど
どうせ今日の僕と出会えるのは
今日だけなんだ
夜が明けるまでに僕は変わっていく
地球の自転よりも少しだけ早く!
明日になればもしかしたら
胸踊る冒険物語が
刺激的なラブストーリーが
時を超えたSFが
始まるかも知れない!
なんて流石に言い過ぎだけど
自分に都合良く決めていこうよ
どうせ大体の事は操れない
僕が僕を知らないように
流れ星は自分の輝き方を知らないし
ウサギたちは自分の故郷を知らない
どこから来てどこへ行くのか
永遠の命題のままで
どこまでも迷子だと言うのならば
可能性はきっと偏在もしていない
明日を信じてもいいし
昨日を忘れたっていい
ここが最果ての滑走路でも
月面のウサギ基地でも
星降る夜空の下でも
大歓声のステージでも
ため息混じりの帰り道でも
万物流転の世界の中で
自分の存在はきっと嘘じゃない
どこにも行けないのなら
どこに居たって構わない
変わりたいし何かをしたい
それが僕の願いであり
僕の全てだとようやく気付いた
君が居なくてもまあ構わないけど
もしも出会う事があるのなら
明日の僕によろしく伝えてほしいな