人が触れてきたら、そこは汚いから払う。
人がぶつかってきたら、そこは汚いから払う。
昔、私は汚いと言われて同じ事をされてきた。
あるときから、人に触られることかな異常に不快感を覚えるようになった。
私の物にも触れられたら(あるいはぶつかられたら)それは汚くなり、払わなければ気が済まなくなった。
誰かに触れらるたび、あるいはぶつかられるたび、気持ち悪いと罵られ、菌がつくと蔑まれた当時が甦り、背筋がゾクッとするほとの寒気を感じる。
自分が気を許した相手以外には、ちょっとでも触られたくない。
気持ちが悪いから。
数年間、そうやって耐えてきた。
今、私がそうしていることが、人として間違ってることくらい、誰に言われずとも理解している。
だから、何だと言うのだろう?
私を汚いと罵った、全ての敵を殺したとしても、私の気持ちはおさまらないだろう。
小学校、中学校のときの卒アル、卒業文集、全ての写真は当に捨てている。
あれから20年の月日が経とうとしているのに、まだ奴らは私を影から指差して嗤う。
私の存在は汚いと、醜いと、死神だと、死ねと、お前なんか好きになる奴なんか現れるわけがないと、罵った全ての連中が死んだところで気がおさまらない。
私を、蔑みた中学校の担任の、あのにやけたバカ面も、私の頭の中から消えない。
消えない私が悪いんだろう。
死ぬと言って3分経ったら帰ってくると言ったNの言葉通り、私は死ねないまま今ものうのうと息をしている。
こんな奴が生きている意味なんてないことも、
死神にも嫌われているのだということも、
理解しているんだよ。
神様なんて嘘だ。
死なせてほしいって、何百回頼んでも無理だった。
生きることも死ぬことも罪なら、私の存在は何だと言うのだろう?
せめて自分を守るために、必死に人に触れられたところを拭うだけ…