名前のない小瓶
正義も悪もない。戦争も平和もない。
正しそうに、悪い様に見えるだけ。
平和そうに、争ってばかりの様に見えるだけ。
いつもどこかで誰かが不条理に産まれ、
不条理に死んでいる。
自殺する人がいて、殺される人がいて、
事故や病気で死ぬ人がいて、寿命で死ぬ人がいる。
産まれた事は運命で、死ぬ時も運命。
受け入れる人がいて、受け入れられない人がいる。
人に生きる意味も価値もない。
意味が価値が有ると思いたいだけ。
意味が価値が無かったと思うだけ。
何もかもどちらでもなく、誰かが生きれば誰かが死ぬだけ。
誰が悲しもうが喜ぼうが、何をやり残し
誰を残したとしても、最後に苦しまず自分が死ねたなら、それが最高の死に方。
即死等で本当に苦しまないのなら、殺されたって構わないけどな。
いつ死んでも同じ、落ち込んでいる時には
死にたいけど、その先のどんな細やかな幸せすら感じる機会を失う。
その幸せの為に生き延びれば、またその先には落ち込みが待っていて、あの時死んでいればと思うだろう。
いつ死んでも同じなんだ。
三十代後半です。