自分のことがずっと好きじゃなかった。
真面目だったから、勉強は一生懸命して、そもそも勉強嫌いじゃなかったからいわゆるエリートと呼ばれるような、ずっと進学校、有名大学と進んできた。
自分はだめなところだらけだけど、勉強はやればきちんと結果となって出てきてくれたから。要領が悪くても、人の何倍もやれば結果が出て、親も友達も先生も、その結果でわたしを評価してくれた。あなたは努力家だといった。
でもやっぱり、普通の人ができることができない。スピードが遅い。焦れば焦るほど簡単なことがわからなくなっていく。
いま就職活動中。すべてがわからなくなった。
人が何十枚もエントリーシートを出す中、要領の悪い私は時間がかかるから10数枚ほど。
要領が悪いと自分でわかっていたから、夏のうちからインターンにたくさん書いてみては、どうすれば通るのか通らないのか、自分なりに研究した。少しずつ通るようになった。
でも、本選考になった今、全然通っていない。
やってきた経験は人と違うこと多いからぜったい面白いよ!と周りに言われる。あなたなら普通に就職できるよ心配しすぎ!と言われる。わからない。
わたしは自分が嫌い。弱い自分も、人と違う自分も、考え込む自分もぜんぶ大嫌い。
そんな自分と毎日向き合わなければいけない就活がこわい。そんな自分を毎日良いふうに書いて、面接で良いふうに言うことがつらい。自分で自分のことがわからない。良い人間だと思えない。
それでも言わなければいけないから、がんばって見つけて言う。でも、自分は本当にそんな人間なのかわからないから、どこか違和感を持ちながら話して、それがとても苦しい。
みんなは、落ちたら自分を否定されてるようで辛いという。そうじゃない。
かけた時間と心のしんどさが、何にも結びつかなかったと知ることが恐怖。企業にじゃなく、自分が自分を否定してどんどん嫌いになることがこわい。もっと頑張れば、もっとこうすれば、でもそのもっとがわからない。
いいところなんてない。言葉で伝えることが苦手。自分で自分がわからない。
このままじゃきっとどこにも受からない。
親も友達も、あなたは大丈夫という。その言葉がわたしはとてもこわい。大丈夫なんかじゃないって大声で叫びたい。
でもきっとそれ以上に、できない自分を許せないのはわたしなんだろう。
人に対しては、学歴とか社会的な立場とか、そんなものどうだっていいよと言えるし、心からそう思っている。
でも自分に対しては違う。本当に取り柄のない人間だから、評価してもらえるものがそこしかない。だから、それをなくすことがこわい。
良い会社に入りたい。そうじゃなくてもきちんとしたところに就職したい。そうしなければわたしの価値はない。
文字にすると本当にバカみたいだとわかる。でもずっとそれにとらわれる。
縛っているのが自分自身なのも、評価を人に委ねていることも、だからこそ辛いことも冷静にわかってる。考え方が曲がっているのもわかっていて、視野が狭いのもよくわかってる。
人から言われる言葉なんて、自分の中ではもう何遍も言い聞かせた言葉なのに。
それでもこの考えのまま変わらない。どうしたら変えられるのか教えてほしい。こうやって、他人に頼るのもだめなところ。自分のことは自分にしか変えようがないのにね。
あまりにも弱い。
みんなが1回面接を受ける、1枚エントリーシートを書くことで受けるストレスが1なら、わたしは5くらいなのだろうか。
当たり前にみんなが受け入れてやっていることが、耐えていることが、わたしにはできない。
いまの若者は弱いと言われるけれど、そんなことない。わたしみたいな人が目立ってしまうだけなんだ。とても申し訳なく思う。
自分は自分は自分は、ばかり。本当にワガママな人間だなと気付く。
自分自身を見つめることが、とてもつらい。
人と比べてしまうことがつらい。
そんな就職活動がつらい。
いろいろなところがねじ曲がった自分をどうにかしたい。
名前のない小瓶
45305通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
めちゃくちゃ分かります。全く同じ考えの人がいることに驚いています。自分が良いと思っていない自分のことをアピールしろって、しんどいですよね。
私の場合は、適当に速くやれるタイプなので、たくさんのエントリーシートを出せるんですけど、たくさん出したからといって全然通るわけでもなく絶望しています。面接で嘘をつく度に憂鬱になりませんか。もう就活の軸とかよくわからなくなりました。
そこそこの大学にいるから、それなりのところに就職しなきゃとかっていうプレッシャーもあります。周りはみんな就活終わってて、遊んだりバイトしたりしてて、自分だけがうまくいかないことに絶望しています。私ってそんなにダメな人間なんだろうかと毎日憂鬱です。
何が言いたいかというと、解決策とか提示できないんですが、「同じように苦しんでいる人間もここにいるよ、一緒に頑張ろう」と伝えたかったのです。
小瓶主さんがこれを読む頃には、無事に就活が終わっているかもしれません。むしろそうであって欲しいと願っています。そうでなければ、しんどいけれど、一緒に頑張りましょう。
ななしさん
落ちると辛いよね。
よく分かる。自分もそうだった。
でも、そんな時こそ頭を回さなくちゃいけないと思う。
なぜ落ちたのだろうって考えなくちゃならない。
人に聞くのもいい。
ぬるい慰めが、嫌なら就職相談室とか、ハローワークに行くのもいい。
通った先輩のやつを参考にしてもいい。
武器はない、何もないっていうけど、僕はあなたの文章とても分かりやすいと思いましたよ。
名前のない小瓶
あなたは頭がよすぎる。それに弱くない、むしろ合わないと思いながらも頑張っているのは強い証拠。あなたは存在していていい、そのままで生きていていいんだよ
ななしさん
簡単だよ、失敗しちゃえばいいの、心を変えたいなら、行動を変えればいい。
自分の性格だと思っているものは、ただの行動の連続。
私は出来ている。価値がある。大丈夫。
そう言うだけ。
失敗は最高の経験だから。
高ければ高いところにいる程、落ちるのが怖くなるのと一緒。
逆に自分なんて大したことないってわかってるのなら大丈夫だよ。
皆が皆お互いに本当の自分をわかってくれてないって思ってるもんだから。
あとは、無駄なことをしてみよう。
便利な世の中、あえて自分の力だけでやってみる、とか。
そうすると、結果だけじゃなく過程の面白さもわかるかもね!
ななしさん
優秀なのにもったいないな。
今志望する企業より少しランクの低いとこ受けてみたら?
真面目で努力家のエリートとか引く手あまただわ。
ひとつでも内定貰えたら少しは自分に肯定的になれると思うよ。
場数もふめる。
本命の企業にも自信をもってアピールできるようになるんじゃないかな。
名前のない小瓶
履歴書や数十分の面接くらいで
人となりが分かるようなら、
すべての会社が円満のはず。
実際はそうじゃない。
就活なんて、
その会社が求めてる人材に成りすませばいい。
自分のこと、正直に言う必要もないよ。
受かればいいの。
採用されればいいだけ。
割りきってね。
大丈夫だよ、きっと。
ななしさん
就職かぁ大変や。
って私も数年後には就職活動だけど。
やっぱり怖いよ、分かるよ
リクルートスーツ着て就職活動してます!みたいな学生をよく見かけるんだけど、その度に自分もこれやるんだなぁと色々考えさせられます。
内定もらえるかさえ分からないし、私はあなたみないに優秀な方ではないから、もっと大変なんだと思う…。
でもやっぱ嫌ながらも頑張るしかないし、疲れまくりだろうけどその時は一時でも肩の力を少し抜けさせて頭の中を一瞬空っぽに戻した方が良いかもしれない。
頭がパンクして何するのも嫌になっちゃうかもしれないからね。
勝ち抜いて、ファイトです!
ななしさん
脳って不安を感じるものらしいからね…不安ってあるよね。
でもとりあえず飛び込んでみる事も必要だと思う。
大抵就活は出来上がってる人は求めてないから。
あなたは周りの応援がある=信頼関係が作れる、勉強してきた=基礎学力がある、努力も出来る=人間的にえらい。
それは良い事。
もっと何かあるかも知れない。
それは認めた上で、何か違和感があるなら、これから知るために努力すれば良いだけ。
心配なのはストレス耐性かなぁ。
スタンフォード大学のストレスを力に変えるナントカって本がオヌヌメ。
自分を好きになれなくても大丈夫。
泣いてもよし。
段々好きになっていく事もあるし。
息抜きつつ、(息抜きの中にヒントがある場合も)頑張ってみよう。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。