ななしさん
人間というのは、あわれな動物ではある。苦しいこの世で生きていかねばならない。それでも、人は生きている限り、生きて生活してゆかねばならない。苦しみは自分を成長させてくれる。何年あるいは十何年の苦しみが、人間を陶冶する。それに耐えてこそ、一人の人間として生きていくことができる。若いうちにしかできない苦労がある。ものすごい苦しみに耐えられるのは若いうちだ。耐えるというのは、苦しみを自分で受け止めるということだ。
同時に苦しみというのは悲しみでもある。そんな悲しみを背負って、人は生きていかねばならない。でも、それが人間というものだ。いろいろなことを経験し、いろいろな辛さや苦しみを経験して、人の辛さや苦しみがわかる。それで人の痛みを知ることができる。
それでも辛いときには、近くにいる千手観音に祈ることをすすめる。あなたの宗旨が許すという前提ではあるが。いなかったら外の観音や別の神仏でもいい。
この辺で書くのを止める。