職場の人数人で飲みに行った時に。
昔の話なのですが、ふと思い出したので書いてみる。
何故か直接関わりの無い上司とその部下(A子、二つ上の先輩、紛らわしいかもですが今までのA子とは別人です、当時はこっちのA子に興味津々)、A子の友人(職場関係なし)の四人で飲みに行くことになり居酒屋へ。
当時はお酒を飲みだした頃で、意識はしっかりしているし普通に会話は出来ていたのですが、早い段階で千鳥足みたいなことになりまっすぐ歩けなくなってしまい(原因は間違いなくビール)、トイレに行こうと立ち上がってはみたもののうまく歩けず。
何故かA子が体を支えながら店の外の男子トイレの前まで連れて行ってくれ、ふらつきながらなんとか小便器前へ着いた頃に「大丈夫?」と声が。
もうすぐでって時だったので尚更ビックリして振り返ると顔を覗かせているA子。
「え!?いや、大丈夫です!!」
「何かあったら呼んでね」と言いながら顔を引っ込めるA子。
『いやいやいや…』とか思いながら、女性はピンと来ないかもしれませんが、小便器の左右に付いている手すりにつかまりながら、『まさかこれが役に立つとは』とか思いながら用を済ませ、なおもふらつきながら手洗い場へ、そしてトイレから出て店に戻ろうとふと横を見るとやっぱりA子。
「大丈夫?」
てっきり店に戻っているものだと思っていたし、そこに人がいたこと自体に一瞬驚いて後ずさりしたつもりが、思った以上に足に力が入らずまさかのバランスを崩しかけ(とっさに壁に手をついたのでこけはしませんでしたが)、再び、さっきとは違う声色で「大丈夫!?」。
「外の空気でも吸う?」と聞かれ、「んー…」と言っている間にまた体を支えられ建物の外の方へ体の向きを変えられ。
とりあえず恥ずかしくて、「ごめんなさい、自分で歩きます」と言って壁に手をつきながら歩きだしたのですが、腰に手を当てられたままだし右手は私の右腕に触れるか触れないかの位置にあるしでなおも恥ずかしく。
なんとか建物の外に出て座れる場所を見つけて座ると何故かA子も座る。
これで何度目だろう、「大丈夫?」。
「ごめんなさい、意識とかはしっかりしてるんですけどこんなこと初めてです…」
軽くそんなことを話しているとようやく上司が動いたみたいで、「こんな所におった!ええよ、Aちゃん戻っといて」。
A子と同じ様な会話をした後、「そろそろ戻るけど立てるか?」と聞かれ、立ち上がってみるとふらつきも殆ど無くとりあえず店へ戻り。
さっきまでは男同士女同士隣に座っていたのが、いつの間にか上司の隣が友人の席になっていて私はA子の隣へ。
トイレに付き添ってくれたりしたのは親切心?だとしても、ここで思わぬ事態が起きました。
A子とは少し離れて座っていたのですが、左手(A子側)を長いすについて体を支えていると、手の甲の上に誰かの手の平が乗ってきたのです。
「で!出たーー!!」ってなることはなく、内心ドッキドキしていると、何がどうなったのかいつの間にか恋人つなぎ?(指と指の間に指入れる…説明が面倒臭い!)になっていて。
これだけだと単純に『幸せ』と思えたかもしれませんが、これだけではなかった。
何故か、上司や友人との会話中も親指で私の手を撫でる撫でる(こする?…ん?)。
『え、いや、何この状況』
それまでは相手だけ握って私は手を預けている状態だったけど、そんなことされてるとこっちも握っちゃうよね、流石に撫で(こすり?)はしなかったけど、多分、おそらく、あれ、その部分だけ記憶にない。
それから結構長い間そのままで、そろそろ帰ろうって時に手が離れ、さぁ!って立ち上がると、あれ?またまっすぐ歩けない上に頭がぐわんぐわん。
どれだけA子にお世話になっただろうか、上司がお会計中にまたトイレまで支えられ、また覗かれるのではないかとヒヤヒヤしながら用を済ませ、トイレから出ると三人が待っていた。
気が付いたら終電も終わっている時間で、フラフラな私(一番遠い)をどうするかみたいな話になった時、「うち来る?」と上司…ではなくA子が言いだした。
「弟の部屋が開いてるけど、気になるなら私はおかんと寝るから私の部屋でも良いし」
「いやいやいや」
「私は別に良いよ、気にしなくて」
「いや、そうじゃなくて」
そこから上司も「そうしい」とか言いだしたり、A子が電話して了承する親がいたりして危うくそうなりかけたところ、そこまで無言だった友人がやっと動きだしてなんとか終了。
グッジョブ!友人!結局A子のなんやかんやの件で頭がいっぱいで何を話したかも覚えてないけど!
なんやかんや言ってる間に私もやっと歩ける位までは回復したので、「カプセルホテルに泊まります」と言ってようやくお開き。
A子が優しすぎただけだと思う、けど、いつの間にかの恋人つなぎからの親指の件だけが気になってしょうがない。
私は手を繋ぐのが好きなんだ。
恋人つなぎなんて願ってもない。
しかも相手は当時興味津々だったA子。
書いてる本人でも紛らわしいけど、今のA子ではなく昔のA子。
なんでA子にしたんだろ、イニシャル的にはE子だったのに。
そして、こんな思い出話を長文で書き殴って良かったのかな。
最後まで読んでくれた方、いたらありがとう!
恋人つなぎの謎が解けたら教えてください!笑
因みに、平日だったので翌日職場に行くとA子が「大丈夫?」って。
「あ、はい、昨日はすみませんでした」
「ん?別に気にしてないよ」
はぁ…今となっては私に恋愛感情があったのかも謎ですが、もっと関わることがあったら《今》のA子並みに好きになっていたのかな。
ただ、癒やしだったのは確か。
私が退職後に結婚しちゃったんですよねぇ。
今、あなたは幸せですか?