思い出ひたひた小瓶2
少し前に、月の君の誕生日があった。
実はプレゼントを用意していたのだが・・・好き嫌いがわからないし、受け取ってもらえるかわからないので、みんなにも分けてお祝いする形にして月の君には少しだけ多く貰ってもらった(笑)。
月の君だけでなく、月の君が常日頃から大切に思って一緒に暮らしている人の分までプレゼントした。
以前は、一緒に食べるだけで嫉妬していたが、今回は気分よくプレゼントすることができた。
どんな形であれ、その人がその時に幸せであって欲しいと思った。
枝はまだ折れないけれど、ちょっとは精神的に成長したかなーと自分をこっそり褒めておいた・・・。
そんな事など、一日あったことを思い返しながら、加速が伸びる愛車でドライブをしていると昔の自分を思い出した。
一般的に、若い子から見るとおばさんだと言われる年代に差し掛かった時、誕生日が来ても素直に喜べない自分がいた。
親や兄弟、大切な友達から「誕生日おめでとう!」と言われてもなんとなく鬱陶しいみたいな・・・。
でも歳を重ねて、自分より若い人にお祝いの言葉を言う時は、最近本当に良かったなーとしみじみ思って言葉に出る。
自分も健康だから、お祝いの言葉をかけることができる。
相手や自分の環境がまだ変わらず一緒に働けることができるから、お祝いの言葉をかけることができる。
なんか色々考えると、フツ―のことって意外と難しい。
こんな考えは、年寄り臭い言葉かもしれないが、若くしても病気になって長く生きたくても生きられない人が現実世界で山ほどいるだろう。
訳があって自由に身体を動かせない人もいるだろう、身体を動かせても心が壊れている人もいるだろう。
だから、この時に出会って、お祝いの言葉をかけれる環境にいること自体、難しいのかもしれない。
話は変わるが、今通っている勉強会では3分の1の割合で視覚に障がいがある方々がおられる。
日々、色々なことに直面しながら毎日を必死に生きている。
技術を教えていただきながら、色々な話を聴かせていただいている。
色々な話を聴かせていただくと、人生の幅が広がった気がする。
今の勉強会は、私の小さな器を少し大きくするのにちょうどよい、有り難い場所だ。
話が戻るが、愛車でドライブ中に夕空をみたら綺麗な雲が鳳凰のように大きく広がっていた。
綺麗だなーと見つめていたら、雲の一部が虹色になって彩雲となり、しばらく輝いていた。
すごく綺麗だったから、見ていて今日はちょっと涙が出た。
月の君も見れるといいなと思ったが、視覚障がいをもった先生方にもこの彩雲をお見せしたいと思った。
夢のような話だが・・・今の勉強を続けていって、そのことを可能にする統合医療の研究者の一人としてなって恩返しが出来ないか・・・と思った。