ななしさん
あなたは、もうあなたを愛していない男性を失った。
彼は、あなたを心から愛している女性を失った。
本当に人生の不利益をこうむったのはどちらなのか?
失恋に効く格言の中で聞いた言葉です。
捨てられた側は悲しむが、実は何も失っていない。実際は捨てた側が価値あるものを失っているのだということ。
ま、そんな風に簡単に感情を割りきれたら、苦労はないですよね。わかります。
ただ、あなたはあなたにとって、もはや必要ないものをなくしたんだって、少しずつでも実感できたらいいなと思います。
要らないものなのだから、なくしても痛手はないはずなんです。本当はね。
だって、彼と別れた後も、あなたは生きてこられたじゃないですか。
思い出の品を捨てたり気持ちが壊れたり、風俗に飛び込んだりしつつ、1人で生きてこられた。
彼と別れた後、いろいろありながらも自分の足で歩いてこられた事が、あなたには彼はもう必要ないんだって、何よりの証拠です。
本当に愛していたんですね。
でも、もう「愛していた」になってます。
過去形です。
あなたの心にあるのは、傷口ではなく、痣です。痣は押したら痛いけど、押さなければ痛くない。
それと同じで、思い出を思い出したら苦しいけど、思い出さなくなれば痛くないです。
恨んでいい。思い出して泣いていい。無理に前を見なくていい。
恨む時間が減り、泣く回数が減ってきて、前のようなあなたらしいあなたに戻るまで、ゆっくりゆっくり、生きましょう。
元気になったあなたが、恋人でも友人でも必要な人をまた見つけて、愛し愛される時間がまた訪れる事を祈ります。